東芝リストラ

  ★★リストラに関することは、なんでも「東芝の職場を明るくする会」にご相談ください★★
   半導体事業、パソコン事業とあいついでリストラの話が出ています。
   職場からは不安や心配の声が出ています。既にいくつかの相談が「明るくする会」によせられています。
   どんなことでもかまいません。不安や心配なこと、困ったことなど、
   遠慮なく東芝の職場を明るくする会にご相談ください。

   電機情報ユニオン全労連に 相談してもかまいません。親身になって対応いたします。

  ★★退職強要をはねかえす4ヶ条★★
   1)「私はこの会社に残ります」
    ...この一言が、あなたと家族を守ります。
   2)「会社は大変だ」と言われたら、「私の生活も大変です。 会社復活のために頑張らせてください。」
    と答えましょう。
    会社の説得に詰まったら、とにかく「辞めません」と言い続けて、 後は黙っていましょう。
    短気は損気、頭に来たら負けです。
   3)会社が強引に「退職同意」を迫ってきたら「やめてください」と きっぱり言いましょう。
   4)退職に「同意するまで面談する」「応じなければ仕事はない」 は人権じゅうりんで、違法です。
    そのようなことがあったら事実をメモしておき、「東芝の職場を明るくする会」や、
    電機・情報ユニオンに相談してください。

<<知って役立つ情報>>


リストラで退職の道を選んだ30代の(元)従業員

2018年12月22日
−これから先の生活を考えると不安です−
30代の(元)従業員のAさんからお話を聞きました。
 Aさんは横浜近郊の事業部門で働いていました。  2015年4月に東芝の粉飾決算が明るみになってから、東芝の再建という名のもとに、次々にリストラが行われました。  Aさんの事業部門でも、これまでに約200名もの人が退職しました。  早期退職の加算金が付かない30代、40代の従業員でも、辞めて行く人がいたそうです。
 このリストラの波のなかで、Aさんも今年退職しました。  現在就職先を探しているのですが、自分のスキルに合う就職先が見つかっていないそうです。  実家の父親は「田舎に帰ってきていいよ」と言ってくれるのですが、田舎には仕事がないので無理とのことです。  Aさんは、焦っていると言ってました。  また、これから先の生活を考えると不安になるとも言いました。  お話を聞きながら、再就職のたいへんさを実感し、心が痛みました。


働く者の生活向上と社会貢献の道に活きる「東芝N e x t プラン」にしましょう

2018年12月12日
−明るい会が東芝の事業所門前で宣伝−
 明るい会は11月8日に発表された「東芝Nextプラン」が、東芝が誤った「集中と選択」経営によって生じた粉飾決算と、 ウェスチングハウス社の巨額損失という大失敗を克服し、新規事業をおこして社会貢献の道へ再生を図り、 また、この3年間に切り下げられ労働者の生活と権利を元に戻し、向上させるべき計画になるようにと、 激励の宣伝を東芝の各事業所の門前で行っています (添付ビラ写真1写真2)。
 「東芝Nextプラン」内容は、5年間で7000人の人員削減、2019年3月末までに1500人の早期退職勧奨が注目される一方で、 「事業計画は踏み込み不足」という指摘もあります。
 明るい会は、早期退職勧奨は許せませんと訴えています。  3年以上にわたる早期退職募集や出向・転籍による人員削減で、傷ついた職場の人間関係を改善し、将来への展望がもてる会社にするよう呼びかけています。


「東芝Nextプラン」の「サイバー技術とフィジカル技術を融合して…」は既存でした

2018年12月05日
−「東芝Nextプラン」発表後の職場のようす−
 2018年11月8日、東芝は、会社再建のための「東芝Nextプラン」を発表しました。  発表以降の職場のようすや、「東芝Nextプラン」の内容について、従業員の皆さんに聞きました。
 「東芝Nextプラン」では、東芝の目標として「サイバー技術とフィジカル技術を融合して社会的な課題の解決に貢献する企業になる」 と述べています。  これについて質問した従業員の皆さんは、「サイバー技術」や「フィジカル技術」については、知っていました。  「東芝は他社と比べて遅れている」と言っていました。  東芝が遅れている理由については、「粉飾決算で社内がごたごたしていたため、取り組む方針や投資ができなかったからとの意見がありました。
 粉飾決算や、原子力事業子会社ウェスチングハウス社の巨額損失が原因で、リストラが行われ、 2016年3月には東芝グループで1万数千人が会社を辞めました。  その後もリストラが続いています。  それで東芝の経営陣に嫌気がさした若い有能な技術者も辞めてしまったとの意見がありました。  「物言えぬ風土」「上司に逆らえない空気」などの社風は、改善が進んでいないとのことです。
 経営陣や会社幹部は、「現場、現物、現実、原理、原則」で行動してほしいとの意見がありました。 (机上や言葉で経営陣や会社幹部は、このことを言うが行動が伴っていないという、現実の指摘でした。)
 東芝デジタルソリューションズ社では、企画部門の従業員を、さらに60人もリストラすると発表しています。  首切りの面接が1月から始まるのかなと、不安の声が出ました。
 「東芝Nextプラン」を活かしていくには、従業員の力がたよりです。  首切りのリストラは止めるべきです。


うつ病の従業員は解雇できる

2018年11月27日
−就業規則を改悪し書き込む−
 東芝デジタルソリューションズ社 (TDSL)は、このほど就業規則を改悪しました。  会社は従業員に対して「就業規則が改定されました。」と通知しただけです。  これだけでは、どのような改定か分かりませんでした。  細部まで読み込んだ従業員は「えっ」と驚きました。
 内容は、解雇の項目に「うつ病の社員」が追加されていました。
 職場ではメンタル障害(うつ病など)になる従業員が増えています。  原因は過重なノルマ、慢性的に続く長時間過密労働などです。  会社のために一生懸命働いたのに、「うつ病」になったら解雇される。  これでは従業員の使い捨てだと、職場から動揺の声が上がりました。


これ以上の人減らし解雇は止めてください

2018年11月21日
−「構造改革に伴う早期退職優遇制度」は問題です−
 2018年11月8日、東芝は、会社再建のための「東芝Nextプラン」を発表しました。  同時に「構造改革に伴う早期退職優遇制度の実施について」も発表し、2019年3月末までに約1,060人の従業員を解雇すると述べました。
解雇する約1,060人の内訳は、以下のとおりです。
 ・東芝本社関係 約200人
 ・東芝エネルギーシステムズ社 約800人
 ・東芝デジタルソリューションズ社 約60人
 2016年3月には東芝グループで1万数千人を解雇しており、「人が減って仕事が処理しきれない」という悲痛な声や、 「経営(者)の失敗なのに、従業員をリストラするのか」と怒りの声が上がったりしています。  これ以上の解雇リストラは許せません。
 東芝エネルギーシステムズ社京浜事業所の従業員は、「これ(構造改革に伴う早期退職優遇制度)で肩たたきですよ」と言い、 「でも辞め(られ)ないですよ」とも言いました。  これを聞いた先輩従業員は「しぶとく会社にいた方が良い」と応じ、「雇用リストラから身を守るには、しぶとく闘う以外に方法はないですね」と言いました。


「東芝Nextプラン」を活かすには、その4

2018年11月14日
−若手とベテランの融合で性能、品質、サービスの優れた製品の創出を−
 2018年11月8日に発表された「東芝Nextプラン」には、東芝グループの成長に向けた若手従業員の提言が載せられていました。
 若手が生き生き活動する活気ある会社は、成長と将来性が見込まれ、良いことです。  1875年(明治8年)創業の東芝は、若手従業員が職場の先輩や同僚と学び合い、技術の交流・向上を図ったり、 また上司と率直な意見交換をして、仕事を進め、働く意欲や創造力を発揮して、仕事に打ち込んできました。  それは優れた技術、高い製造品質作りにつながり、東芝の発展を支えてきました。
 ところが2000年代に入ると、「仕事の成果を上げれば賃金が上がる」という説明で、成果主義賃金が導入されました。  それから15年以上たちましたが、結果は賃金は上がらず、福利厚生費も削られました。  一人ひとりの能力を最大限に発揮してもらうという言い方で、職場では人員が削減され、 長時間過密労働が慢性的に続き、過労によるメンタル障害(うつ病など)が増えました。  成果主義賃金で競争されられるので、職場の人間関係がしっくりいかなくなる、 各自が知識・技術・ノウハウを囲い込んでしまうので、職場組織全体の技術レベルがアップしないなど、マイナス面が生まれ、職場が荒廃しました。  このような成果主義賃金制度は、止めるべきです。若手もベテランも協力しあい、生き生き働ける処遇が必要です。
 「東芝Nextプラン」で、これからの東芝は、社会インフラ事業に注力して成長を目指すと述べています。  社会インフラ事業の特徴は、最初の仕事が、お客様との製品仕様の打ち合わせから始まることです。  これが重要な作業です。仕様(書)に製品性能、納品日程、保守サービスに至るまで、細かく明示して、お客様と契約しなければなりません。  仕様(書)に不備があると、製品の製造段階や納品後に、問題が起きる確率が高まります。  問題の内容によっては、東芝側が損失(赤字)や責任を負うことにもなります。  したがって、しっかりした仕様(書)を作らなければなりません。  そのためには、経験と知識が豊富なベテラン従業員が必要です。
 社会インフラ事業を担う中核は、東芝デジタルソリューションズ社です。  ところが会社は、2019年3月末までにデジタルソリューションズ社の従業員を、早期退職で60人削減すると発表しました。  デジタルソリューションズ社では、2018年3月にも300人の従業員を早期退職で解雇したばかりです。  これから注力する事業部門の従業員を減らすなど、とんでもないことで絶対に許されません。


「東芝Nextプラン」を活かすには、その3

2018年11月12日
−正しいことが言えて働く意欲や創造力が発揮できる職場に−
 原子力発電機事業へ巨額な資金の投入は、東芝の経営体力を圧迫する大きな負担になり、ついには資金繰りなどで行き詰まり、 東芝の経営は危機的状況におちいりました。  それを隠すため当時の西田社長、佐々木社長らは、2009年度から決算報告を不正に処理して、7年間で 1,500億円を超える利益の積み増しを行っていました。  その粉飾決算は2015年4月に明るみになり、大騒ぎになりました。  2016年12月には、原子力事業子会社であるウェスチングハウス社の7,000億円の巨額損失も発覚しました。
 粉飾決算を調査した「第三者委員会」の 報告書は、不適切会計の原因の一つに 「上司の意向に逆らえない企業風土があった」と 指摘しています。
 東芝は労務管理に(元)公安警察官を雇い入れて、社員を監視する秘密組織(扇会)を作りました。  自主的な意見を持つ社員や、自主的な労働組合活動をする社員を監視し、排除し、賃金や社員資格を低く抑えて見せしめを行いました。  社内教育では、労働組合法に基づく自主的な 労働組合活動の敵視や、個人の自由な考えの抑圧、 会社の意に従って働くことを強いるなど、 人権や法律を無視する教育を行いました。  このようにして、職場で自由に物を言えなくし、会社の 意のままに黙って働く社員を作ってきました。


「東芝Nextプラン」を活かすには、その2

2018年11月11日
−良い製品を造ることが会社の成長と安定につながります−
 1875年(明治8年)創業の東芝は、「良い製品を 早くお客様に届ける」という、お客様第一で事業 を展開して、成長してきました。
 2000年代に入ると東芝は、経営を「株主に利益を 還元する企業に」という株主第一主義、利益第一 主義に変えてしまい、 株主への配当を増やすため に、目先の利益が上がる事業のみに目を向けるよ うになりました。  そして選んだのが原子力発電機事業でした。
 2006年2月に米国の原子力発電機会社「ウェスチングハウス」を6,210億円 という時価の3倍もの金額で買収しました。  原子力発電機事業に投資を集中させたため、総合電機メーカー東芝の他の事業への投資は削られ、開発費も人も削減されていきました。  歪んだ投資が続いたため東芝の技術力、製造力は停滞しました。
 小向事業所で通信機器関係の仕事をしている社員は、「製品作りに必要な開発設計費が確保でなくて困った」と話していました。  府中事業所で電力制御盤の設計、製造の仕事をしていた社員は、「当面の(受注の)設計、製造に追われるばかりです。 使用する電力制御用の部品も、社内(自部門)で開発しなくなり、外からの購入になりました。  そのため競合他社の製品と比べて、モデルチェンジが遅れ、競争力が落ちました。  後発組の状態です。  以前のように、先行で開発ができ、どこにも負けない電力制御盤を造って行きたいです。」と話していました。
 メーカーは、工夫と努力によって良い製品を造り、世界の消費者に使っていただくことが、会社 の安定と成長につながります。  創業時に掲げたメーカーの原点に戻り、東芝の再生を図りましょう。


「東芝Nextプラン」を活かすには、その1

2018年11月10日
−働く一人ひとりを大切にして、東芝の再生を−
 2018年11月8日、東芝は、会社再建のための「東芝Nextプラン」を発表しました。  社会インフラ事業、電子デバイス事業を強化して、再建を図ると述べています。  また経営の足かせになっている米国の液化天然ガス事業、海外の原子力新規建設事業から撤退することも明示しました。  これらの内容は評価できますが、しかし早期退職制度を実施して約1,060人の従業員を削減すると述べています。  とんでもないことで絶対に許されません。
 東芝の高い技術や品質を支えている従業員こそが、会社を再生する力です。  その優秀な 人材を削減するのは、話があべこべです。  2016年3月には東芝グループで1万数千人、2018年3月には東芝デジタルソリューションズ社で300人を早期退職で解雇しました。  明るい会が実施したアンケートへの回答には、「早期退職で優秀な人が辞めた」「若い人も辞めて行った」 「人が減って仕事が処理しきれない」という悲痛な意見が、職場の皆さんから寄せられました。


働く一人ひとりを大切にして、東芝の再生を

2018年11月03日
−アンケートから見えてくるもの・その2−
 東芝の職場を明るくする会は、東京・神奈川・千葉・三重(四日市)の東芝グループ事業所の門前で、ビラ・アンケートを配布してきました。  その結果、20代から60代の従業員の皆さんから、様々なご意見が寄せられました。  それらのご意見を、掲載します。(順序不同です)
●危機の回避に向け全社一丸になる必要がある。
●右にならえという人が多く、反発や不満を言うと相手にされなくなる。  おかしいことでも当たり前のようにまかりと通ってしまう。
●(東芝グループ会社なので東芝本体の)言われたことに逆らえず、余計な仕事が増える一方です。  (東芝本体の担当者から)パワハラを幾度となく受けていて、会社に相談したが、何の対応もされずにいます。
●東芝本体の社員だけを守るのではなく、グループ会社や協力会社の、派遣や請負の社員の雇用も守ってほしい。  売却した事業部門の派遣社員を解雇するのは反対です。
●給料が下がり、相変わらずパワハラが許されており、嫌気がさした仲間が東芝を去っています。  ぜひ皆で頑張って、会社を支えていきたい。
●正直に働く従業員のために、今後も活動を継続してください。
●ファンドの先の見えない指示に従って何があるのか。  長期的に成長できる企業戦略を立てて、東芝の経営を回復していくべきです。
●分社化は、グループ内契約の煩雑化、諸業務の増大など、グループ本来のスリム化の課題に背を向けている。  このような経営では東芝の再生は困難です。
●経営陣だけだはない、末端の組織にもプレッシャーやパワハラの風土が根づいてしまっている。  若手社員は、未来に絶望している。
●2014年に、東芝グループA社から、東芝グループB社に出向し、その後、転籍しました。  元の会社も人員減で大変と聞いています。  47名で転籍してきましたが、その後自己都合退職の形で10名の方が辞めて行きました。  私の現職場での個々の人たち(同僚・上司・後輩)は良い人たちばかりですが、組織としては雰囲気は悪く、閉塞感・息苦しさを感じる毎日です。  顧客からの修理受付業務には、その悪い雰囲気を出さない様、励んでいます。  修理機の修理はもちろんお客様の心・気持ちも修理(直す)する気持ちで対応しています。
●年齢の高い方ほど、小学生レベルの道徳ができていない。  仕事の決まりを守らないで、言われればその時だけ、口先だけです。  それを見て下の者が見習ってしまい、悪循環になっています。
●東芝本体の不正会計の影響で、グループ会社への監査が厳しくなり過ぎてしまい、本来の業務に支障をきたしている。
●会社を辞めるのは好い奴ばっかり。  管理者は部下に命令するだけ、下からの提案を受け入れる度量がない。
●31年間働いてきたが、良い点は思い浮かばず、無理を強いられるだけの思い出しか無い。  客先にうそをつく体質が改善されない限り、東芝の向上は無い。
●東芝メモリ社の社員です。  ウェスチングハウス社の損失を補うために売却されるのは、納得いかない。  他に責任を取るべき組織があるはずだ。
●リストラで人が減った分、残った人への負担が大きい。  粉飾問題以降部品の入荷などフォローが大変。
●社員はリストラされて路頭に迷ったり、収入が激減している。  その一方で不正にかかわった幹部たちは、退任しても子会社へ天下りしたり、平然としていることが非常に腹立たしい。
●原発と軍需産業に頼る国策会社から経営方針を転換しなくては、東芝の再生はない。  技術と人を再生エネルギー分野に投入して、真に社会の役に立つ企業になることを願う。
●女性差別、年齢差別、会社施策に意見を言う社員へ、会社は圧力をかける。
●形式だけのコンプライアンス教育、見せかけの成果発表展など、形式的、虚飾の業務を廃止すべきです。
●コーポレートも、分社も、グループ会社も、派遣社員も、オール東芝で一つになってやってきたのに。  今は個々に分断され、コミュニケーションが無くなり、業務に影響している。
●北上事業所(岩手県)への異動の話も「行くのか」「会社を辞めるのか」と、断わることは出来ないという感じでした。  個人の都合は、やはり通じないんだなと思いました。
●中途採用の社員でも、区別することなく、組合の意義が感じられ、活動にも参加できるように願いたい。  残業時間の削減などを進め、心身ともに健康で生活できるように。
●見た目のパフォーマンスだけでは、大企業の体質は直らない。  スピードが大事な時です。  現場に権限を与えられる思い切った経営ができる本社になってほしい。  一般社員の現実は、過重労働で、給与が減っています。
●子供の教育費がかかる年になってきたが、収入が上がらず、地位も低いままで、モチベーションが上がらない。  仕事の成果を、正しく評価し、ふさわしい人が昇進・昇格しているとは思えない。  評価基準も分からない。  会社のために頑張ろうという気がおきない。
●そもそもハラスメントが何かをわかっていないと思います。  「ハラスメント」「メンタルヘルス」等々言葉の意味を理解していないのではないでしょうか。
●責任者は「コミュニケーション」が必要と言いますが、改善されていません。  例えば、上司たちも「会社のことを悪くかけないから書きずらい」と言う会話をしております。  何か問題があると「報告がないからとか、報告書の書き方が悪いから分からなかった」と部下に責任を押し付けるセルフがよく聞こえます。  「それが直すべき風土?」と思えます。  改善が進まない体たらくぶりには心底がっかりしています。


東芝の企業風土の改善は進んでいない

2018年11月01日
−アンケートから見えてくるもの・その1−
 東芝の職場を明るくする会は、東京・神奈川・千葉・三重(四日市)の東芝グループ事業所の門前で、ビラ・アンケートを配布してきました。  その結果、20代から60代の従業員の皆さんから回答をいただきました。  その集計結果をお知らせします。
 @経営幹部は粉飾問題・巨額損失の責任を果たしていますかの問に対して、犠牲を社員に押付けている、反省の態度が見えないとの回答が70%以上です。
 A転籍・出向など職場の異動の有無について聞いたところ、東芝メモリ社では40%の方が異動があったとの回答。
  「これ以上にらまれて異動が増えると、心と身体も壊れてしまう」
 など悲鳴に近い声が寄せられました。
 B業務の過重負荷や過度なプレッシャーの有無について聞いたところ、「大いにある」「少しある」を合わせて64%になりました。
  「押付けばかりで上司が信じられない」
  「休憩・休息が無くなってきてサービス残業が増えている」
  「仕事量が増え、経験不足」
  「日本の半導体産業縮小の中、若手の層が薄い」
  「残業が定常化している事には疑問です」
  「人が減っているのに、仕事が増えた」
  「上司のパワハラがひどく、またそれが許されております」
  「人員減でも業務の煩雑化を処理する管理職の努力・能力が不足しておりなし崩しになっている」
  「少しの条件の悪さぐらいで安易に退職はできない、だが環境は劣悪」
  「リストラで人数が減少、ワーク量は増えたが残業も規制され、収入は増えない」
  「人が減る一方なのに仕事は減るわけでもなく、個人の仕事量が増加している、定時間日でもサービス残業になっている」
 C東芝の社風・改善は進んでいるかの問いにたいしては、90%以上の方は、改善が進んでいないとの回答。
  「何も変わっていない」
  「上から言われたから黙ってやれ!みたいな指示ばかりのマネージャが多い」
  「気に入る部下と、そうでない部下に対する接し方に差がある」
  「トップへの報告が重要視されすぎている、口裏合わせになる」
  「分業化が進みチームワークが少なくなっている」
  「自分さえよければ、今さえよければの風潮がある」
  「自由に上司に意見できないところ、過去の考え方を変えないところ、個人に全責任をおわせる風潮がある」
以上、残りは引き続きご報告とます。


長時間過密労働が原因でうつ病に

2018年10月30日
−うつ病を発生させない労働環境を−
 府中事業所で働くAさんを訪ね、お話を聞きました。  Aさんは30代のときうつ病になり、治療のため休職もしました。  いまも再発に注意しながら働いています。
 Aさんは、29才のとき、コンピューター関係の電子ユニットの開発プロジェクトを任されて、一生懸命に取り組みました。  電子ユニットはみごとに完成し商品になり、東芝に大きな利益をもたらしました。  会社から表彰も受けました。  Aさんは開発作業で毎月100時間前後の残業を、3年間も続けたため、うつ病を発症しました。  治療で休職し、復職したとき、会社(上司)から別の職場へ配転を告げられ、ショックを受けたそうです。  配転は「あなたはもう要らない」という意味合いでした。  Aさんは新しい職場で、一生懸命働き、次々に業務改善を進めて、力を発揮しています。  Aさんのお話によると、うつ病後は体調が思わしくないとのことです。  Aさんは「1人の労働者が、毎月100時間前後の残業を、3年間も続けるのは異常でした。会社は必要な人員の配置をするべきだった。」と述べています。
 10月30日に発表された2018年版の「過労死等防止対策白書」によると、 去年、精神疾患を発病したとする労災の支給決定件数は、556件で過去最高になりました。
 東芝の深谷工場で、2001年に、うつ病になったU.Sさん(当時30代)は、会社が労災認定を拒否し解雇するという、ひどい扱いを受けました。  U.Sさんは止む無く裁判に訴えました。  東芝は地裁でも、高裁でも、最高裁でも敗訴して、異常な労務管理が断罪されました。  裁判で、東芝がU.Sさんの長時間労働を隠すため、タイムカードを改ざんしたことも明らかになりました。
 東芝は、うつ病になった従業員に対しては、真摯に対応し、治療・回復に力をつくしてください。


30年間一生懸命働いてきました

2018年10月21日
−従業員は宝です。使い捨ては止めてください−
 東芝および東芝グループ会社で働く従業員の皆さんから、リストラに関わる相談が明るくする会に、いくつも寄せられます。  相談者は、どなたも一生懸命に仕事をされて、会社につくしてきた方です。
 50代の従業員は上司から「50代だから早期退職するように」と言われました。
 1年後に60才で定年退職をする従業員は「60才を待たずに、繰り上げて退職をしてくれないか」と言われました。
 開発設計の仕事をしている従業員は、長時間過密労働が原因でうつ病になりました。  そしたら会社は手の裏を返して、退職を勧めてきました。
 明るい会は相談者と話し合いながら、解決に向けて対策を進めます。  必要に応じて相談者、または明るい会が、上司や勤労部の方と話をします。
 気になるのは、上司や勤労部の方の中に、人事権という権力を盾に、高圧的態度で対応される方がおられることです。  一方的に自分(会社)の主張を言うので、解決の道が作れません。  リストラは会社の一方的な都合で起こされた問題です。  30年間実直に働き、会社につくしてきた従業員を、使い捨てすることは許されません。  もちろん上司や勤労部の方にも、心を痛め丁寧に、真摯に対応される方も、たくさんおられます。  もともと東芝は、このような上司や勤労部の方で経営されてきた会社です。  従業員は宝です。 従業員をたいせつにすることが、会社の発展につながります。


2018年10月14日 リストラで会社を辞めたけど、再就職がまだできません

2018年10月14日
−不安がつのる東芝デジタルソリューションズ(TDSL)の元従業員−
 東芝デジタルソリューションズ (TDSL)は、リストラで今年の3月末に300人を超える従業員を、 早期退職や出向で削減しました。  早期退職に応じた元従業員の方、二人からお話を聞きました。  いずれも50代、男性です。
 会社を辞めてから6ヶ月過ぎましたが、まだ仕事が見つからないと言います。  毎日不安で過ごしているとのことです。
 ハローワークでの求人で多いのは、介護の仕事、飲食店の従業員、警備員、建設現場の仕事、看護師、保育士などです。  これまでのスキルを活かせる電機関係の仕事は、なかなか無いとのことです。  世間では人手不足と騒がれていますが、それは20代、30代の若い人の求人のことで、50代の年齢は、 就職が厳しいのが現実でした。


10月1日もこれまでと変わらない出社風景

2018年10月06日
−東芝クライアントソリューション社−
 2018年10月1日付で、東芝クライアントソリューション社(パソコン事業)は、シャープに売却されました。  10月1日の朝、立川事業所(東京都)も千葉サポートセンター(千葉市検見川)も、これまでと変わらない出社風景でした。  また10月1日からの一週間、職場のようすも変わりなく、仕事が忙しく続いています。  立川事業所前、千葉サポートセンター前で、働いている従業員の皆さんからお話を聞きました。
 30代男性は、「人員が不足しているので、残業なしの日でも残業しているため、 サービス残業になっている。対策をしてほしい。」 「将来的に早期退職が行われるのではないかと不安がある。」と話していました。  40代男性は、「人が減る一方なのに仕事は減らない。  個人の仕事量が増加している。  残業なしの日も仕事が終わらないので残業して、サービス残業となっている。」と仕事に追われるようすを話してくれました。  誰もが、仕事は忙しいと言っていました。  また、東芝の経営の失敗(原発事業、不正会計など)について、犠牲を従業員に押し付けている、社風の改善は進んでいないと、皆さん言っていました。
 東芝クライアントソリューション社の売却にあたって、たくさんの手続き・事務処理、シャープ側との交渉など、総務・勤労部門の担当者は多忙を極めているとのお話もお聞きしました。


賃金と勤務地のことを心配しています

2018年09月24日
−売却されるパソコン事業の労働者−
 パソコン事業(東芝クライアントソリューション社、TCS)は、 2018年10月1日付でシャープに売却されます。
 パソコン事業部門で働く労働者は、シャープに移った後も、基準賃金や賞与は、いまの水準が維持されるのか心配していました。  将来、賃金が下がるのではないか、役職手当が無くなるのではないかと気にしている人もいます。  東芝は扶養手当(配偶者)は2万円、住宅費補助は1万円支給されています。  シャープは扶養手当(配偶者)は1万円、住宅費補助はないそうです。  また、勤務地が変わるのではないかとの不安もあります。
 現在、東芝とシャープの間で、労働条件等について話し合いが行われているようです。  まだ決まっていないので、働いている人、および家族も心配しています。
 関連会社の東芝デベロップメントエンジニアリング株式会社の労働者は「10月1日以降、私たちはどうなるのか決まっていない。」と心配していました。


パソコン事業の新たな発展を

2018年09月16日
−東芝クライアントソリューションで働く労働者を激励−
 東芝クライアントソリューション社(パソコン事業部門)は、10月1日付でシャープに売却されます。  売却問題で、クライアントソリューションの労働者から、東芝の職場を明るくする会によせられた相談内容をまとめて、 ビラ(添付PDF参照)にしました。  ビラでは、東芝のパソコンdynabookは7年連続世界一のシュアを獲得した誇るべき歴史を持っていること、 この優れた技術を活かし、シャープの経営傘下で展開される新しい事業に挑戦し、前進しましょうと呼びかけています。
 またビラでは、事業譲渡による労働契約の承継には、労働者一人ひとりの個別の承諾が必要で、 厚生労働省から「事業譲渡等指針」が示されていることを知らせています。
主な内容・手続きは、次のとおりです。
 @ 労働組合等との事前協議
 A 労働者との承諾を得るための協議
 B 労働者の一人ひとりから個別の承諾
 C 事業譲渡の効力発生・労働契約の承継
したがって、事前に労働者に説明文書を手渡すなど、わかりやすく説明することが大切です。  不利益扱いを防止しましょう。
 東芝の職場を明るくする会は、このビラを東芝クライアントソリューション社の千葉サポートセンター (千葉市検見川)などで配布し、労働者を激励しました。


こんなリストラは許されない

2018年09月08日
−400kmも離れた遠隔地への派遣に応じられなければ、会社を辞めろ−
 東芝グループ会社の、T社のAさん(正社員)は、同じ東芝グループ会社のS社に派遣されて働いています。  S社への派遣期間が満了になるため、今度は東芝グループ会社のP社で働くように言われました。  P社は自宅から400kmも離れていて、通勤はできません。  P社で働くには、いまのマイホームを手放して、P社の近くに転居するしかありませんが、マイホームを手放すことなどできません。  P社への派遣期間は3年です。  派遣期間が終われば戻ってきますので、戻る家がないと困ります。
 P社の仕事は、重量物を扱う製造現場での作業です。  Aさんは入社以来コンピューターのデーター処理関連の業務をやってきました。  業務表彰を受けたこともあります。  したがってP社の仕事は、これまでのAさんのスキルを活かすものではありません。
 会社はAさんに「P社以外に、あなたの働くところはない。P社に行けないなら会社を辞めるしかない。」と言いました。  会社は、Aさんのスキルに適した仕事を探していません。  Aさん動揺させて、巧みに自主退職へ追い込もうとしています。  社会問題になっている「退職勧奨マニュアル」どおりの行為です。  このようなあまりにもひどい首切り、絶対に許されません。
 東芝の職場を明るくする会は、首切りから労働者を守る活動をしています。  困ったことがありましたら、明るくする会や、電機・情報ユニオンにご相談ください。


パソコン事業部門の青梅工場(事業所)閉鎖から1年6ヶ月

2018年08月30日
−元従業員に会いました。−
 東芝青梅工場(事業所)は(東京都青梅市)、48年間にわたり、コンピューター、ワープロ、 パソコンなどの設計、製造を行ってきました。  最盛時には4,000人を超える労働者が働き、活気あふれる工場でした。  2015年4月、社長ら経営陣による、東芝の粉飾決算が明るみに出て、東芝の事業の継続、資金繰りなどが、 危機的状況におちいっていることが明らかになりました。  その結果、東芝青梅工場(事業所)では、2016年3月に従業員のリストラ(早期退職)、 2017年3月に東芝青梅工場(事業所)の閉鎖、売却が行われました。  早期退職で約600名の従業員が辞めて行きました。  売却された青梅工場は、建物が壊され、更地になり、現在は倉庫の建設が進んでいます。
●夕刻、元青梅工場の北門付近で、工場の跡地を覗いている40才前後の女性がいました。  スマートフォンのカメラを跡地に向けて、何枚も写真を撮っています。  「青梅工場で働いていました。」とのことです。  「自分が過ごして(働いて)きた、思い出のある工場が無くなって寂しい。」と肩を落としていました。
●「おおー」「元気でした。」と開口一番のあいさつです。  駅で、顔見知りだった元従業員のAさん(男性、40才代 、独身)に会いました。  なつかしくて話が弾みました。  Aさんは、2016年3月のリストラで早期退職したとのことです。  いまは、東芝とはまったく関係のない会社に就職して働いていました。  「あの問題(社長らの粉飾決算)がなければ、こんなことにならなかった。」と言います。  納得していない顔の表情です。  結婚についてたずねました。  「東芝時代は毎月60Hの残業が続き、会社と家の往復だけで、女性と知り合うきっかけがなかった。」 「こんどの会社での給料を考えると、結婚はしない。」と言います。  「今度、一杯飲みましょう。」と言って別れました。
●Yさん(60代)から連絡がありました。  東芝青梅工場(事業所)が無くなったことについて、ショックを受けているとの話です。  このような結果にした経営陣を許せないと、怒っていました。


雇用が守られるか、それが一番心配です。

2018年08月22日
−パソコン事業部門の従業員に聞きました。−
 東芝のパソコン事業部門(東芝クライアントソリューション社、TCS)で働く従業員の皆さんから、現時点での職場の状況や、意見を聞きました。
●10月1日付でシャープに売却されますが、職場のようすはどうですか。
 ⇒仕事はあって忙しいです。毎月残業もしています。 正直言って、シャープに売却されることについて、職場の人と話す余裕がありません。 だいじな問題なのに…。
●シャープに売却されことについて、心配していることは何ですか。
 ⇒自分の職場かどうなってしまうか。 これまでどおりの仕事が続けられる心配しています。
 ⇒この場所(勤務地)で仕事ができるかです。 シャープの事業所などへ転勤させられるのは困ります。
 ⇒売却後、2〜3年したら首だと言われたら困ります。 定年まで働きます。
 ⇒給料はどうなるのか心配です。
◇従業員の皆さんは、リストラがなく、これまでどおりに働けることを強く望んでいました。  会社から、具体的な説明を早くしてほしいと、皆さんが言っていました。


過重労働なのに「緊急対策」で給与が減り、生活がたいへん

2018年07月31日
−東芝メモリ社の従業員アンケートの結果からA−
 東芝の職場を明るくする会が、東芝メモリ社、および関連会社の従業員の皆さんにお願いしたアンケートに寄せられた意見の概要です。
アンケート用紙の「意見自由記入欄」に、次のような意見が書かれていました。
●上から仕事の押し付けばかりで、上司も仕事の相談に応じてくれない。  このような社風を変えてほしい。
●北上工場(岩手県北上市)への移動の話も、一方的で、行くのか?(行かないのなら会社を)辞めるのか?の感じで、個人の事情は聞いてもらえない。
●毎月の残業が多い。 心身共に健康に生活できるよう配慮してほしい。 残業時間の削減等をより進めていくべきだと感じる。
●東芝の改革と言っているが、上からのパフォーマンスだけだ。  下は過重労働で、給与も減っている。 本当に東芝を改革して、発展させるという意気込みのある(若い)社長、(若い)経営陣を望んでいる。
●能力のない経営者、会社幹部は、替わってもらいたい。
●子供の教育にお金がかかる年齢になってきた。 しかし給与も上がらず、社員資格も低いままだ。  仕事の内容、成果を正しく評価して、昇進、昇格させているとは思えない。 モチベーションが上がらない。
●会社の経営や事業(方針)に問題があっても、経営陣や会社幹部に言いにくいと、部長や課長が話している。  コミュニケーションをよくしようと会社(幹部)はいっているが、そうなっていない。 問題が起きると部下に責任を押し付ける。


「粉飾問題・巨額損失」の犠牲が従業員に押し付けられ、進まない社風の改善

2018年07月30日
−東芝メモリ社の従業員アンケートの結果から@−
 東芝の職場を明るくする会は、東芝メモリ社、および関連会社の従業員の皆さんに、職場のようすを尋ねるアンケートをお願いしました。  アンケート(用紙)は、6月に、四日市工場(三重県)、大船事業所(横浜市)の門前で配布し、7月に回収、集計しました。
●経営幹部は「粉飾問題・巨額損失」の経営責任を果たしていますか?の問いに対して、 85%の従業員が「犠牲を社員に押し付けている」「反省の態度がみえない」と回答しました。
◇粉飾決算、巨額損失に関わった社長が、法律違反に問われ逮捕されないのはおかしい。  投資の責任は経営幹部が取るべきだ。 との意見がありました。
●事業所の閉鎖や事業の売却などで、職場の異動を経験しましたか?の問いに対して、 54%の従業員が「転籍、配転、応援、出向した」と回答しました。
◇出向させて、自主退職させようとしているのでは、との意見がありました。
●仕事の過重負荷や過度なプレッシャーはありますか?の問いに対して、 「大いにある」と答えた人が62%、「少しある」と答えた人が23%、でした。
◇次のような意見がありました。
 ・上から仕事の押し付けばかりである。
 ・休憩、休息が無くなってきて、サービス残業が増えている。
 ・人材が不足しているにもかかわらず、開発機種が増えている。
 ・仕事量が増えた。リストラや移動に不安がある。
 ・仕事が増えている。若手の層が薄い。
 ・残業が定常化している。疑問を感じる。
●社風について、「物言えぬ風土」「上司に逆らえない空気」「パワハラ」などの問題が指摘されていますが、 改善が進んでいますか?の問いに対して、100%の従業員が「改善がすすんでいない」と回答しました。


全住民が避難した町

2018年07月22日
−大熊町、双葉町−
 国道6号線を北上して福島第一原発立地町の大熊町、双葉町に入りました。  車での通り抜けのみが認められていました。  駐停車、および国道本線を外れた道路・施設への立ち入りは禁止されていました。  大熊町、双葉町とも全住民が避難したままです。  住宅も田畑も荒れたままでした。  放射性廃棄物の中間貯蔵施設が設置され、町民の帰還はいっそう困難になっています。
 東日本大震災・福島第一原発事故から7年2ヶ月、東芝の職場を明るくする会の現地調査報告の4回目です。


東芝、パソコン事業をシャープに売却

2018年07月15日
−職場から不安の声があいつぐ−
 6月5日、東芝はパソコン事業(東芝クライアントソリューション社、TCS)を、 2018年10月1日付でシャープに売却すると発表しました。
 このことについて東芝クライアントソリューション社で働く労働者から、東芝の職場を明るくする会に、 問い合せや意見、心配の声が寄せられています。  これまでに寄せられた内容をまとめると、以下のようになります。
・会社から具体的な説明がなくて、不安だ。
・雇用はどうなるのか。10月1日までにリストラをするのか、あるいはシャープに移ったあとにリストラが行われるのか、心配している。
・勤務場所はどうなるのか。これまでと同じか。
・東芝クライアントソリューション社で、派遣社員で働いている。私たちはどうなるのか。
・東芝情報機器杭州社は、鴻海精密工業に吸収されるのですか。
 職場の労働者から「会社から説明がない」「どうなるのか分からないので、とても不安だ」という声が、一様に多いです。  心配なことは、遠慮なく東芝の職場を明るくする会に相談してください。  労働者の雇用と権利を守る立場で対応しています。


東芝株主総会開かれる

2018年07月01日
−人材を活かし東芝再生を計れ−
 6月27日、東芝の第179期定時株主総会が幕張メッセで開かれました。  東芝の職場を明るくする会は、会場入口で東芝再生のために、 職場の意見をまとめたビラ(添付PDF参照)を配布して、 宣伝しました。  ビラは総会出席者の半数以上の方が受け取りました。
1.日 時  2018年6月27日(水)
        10時00分〜12時06分
2.場 所  幕張メッセ 国際展示場9ホール
3.出席者数 619名
 明るい会会員の株主も総会に出席し、東芝再生に向けて質問・提案をしました。
●発言の主旨
 原発は事業は、ドイツやアメリカのメーカーは将来性がないと判断しています。  東芝も新規原発事業から撤退し、廃炉事業に責任を果たしてください。  そして再生可能エネルギーの分野での事業に大きくとりくみ、成長してほしい。


帰還困難区域と居住制限区域で分断の町

2018年06月25日
−富岡町−
 桜で有名な、夜の森(よのもり)の桜通りにも人影はありません。  夜の森(よのもり)地区も、道路を境に帰還困難区域と居住制限区域に分けられていました。  帰還困難区域は、金属製のフェンスが張られて、入れないようになっています。  近くの富岡第二中学校は、校門前の石碑は雑草に覆われ、廃校状態になっていました。  2018年1月末時点の帰還者は429人(3.2%)です。
●添付写真の説明
 @富岡駅前通り
 A帰還困難地区の建物
 B人のいない病院
 C黒いフレコンバッグの置き場
 D放射線量を示す電光掲示板(富岡町を走る常磐道)
 東日本大震災・福島第一原発事故から7年2ヶ月、東芝の職場を明るくする会の現地調査報告の3回目です。


半導体メモリ事業の成長・発展を願って

2018年06月17日
−東芝メモリ四日市工場前で明るい会が宣伝−
 6月11日、12日の両日、東芝の職場を明るくする会は、東芝メモリ四日市工場(三重県)前で、 半導体メモリ事業の成長・発展を願って、 ビラ(添付PDF参照)とアンケート用紙を配布 (添付写真参照)しながら、宣伝しました。
 東芝セミコン社、東芝メモリ社の従業員の皆さんからは、配置転換、出向や転籍、 2016年から始まった緊急対策(賃金や一時金のカットなど)で、 切実な相談が寄せられていました。  今回の宣伝は、これらの相談内容に応えて、行ったものです。
 《ビラやハンドマイクで訴えた内容は、以下のとおりです》
 半導体のフラッシュメモリーは、世界的規模でますます需要が高まっていますが、 製造メーカー間の競争も、激しさ増しています。  働く人を大切にしてこそ、会社は成長し未来があります。  そのため、熟練した労働者や、 新進気鋭の労働者の力を正しく評価できる処遇制度を検討しましょう。  労働者の長時間労働をなくし、健康で働ける職場にしましょう。  新北上工場(岩手県)などの立ち上げで、配転や出向が予想されるが、 期間限定の有期転勤制度を作り、労働者の家庭生活を尊重するよう訴えました。
 東芝メモリ社は、米国のベインキャピタル社などに売却されました。  会社は、これまでの福利厚生の条件を下げると言い始めましたが、 一方的な不利益変更は法律的にも認められないと訴えました。
 東芝が、粉飾決算や原発事業の失敗で厳しい経営を余儀なくされているのは、 経営トップが短期的利益に目を奪われて、強引な経営・人事施策をとったためです。  「自由にものが言えない。  上司の言うことに意見を出すことができない。  違法行為を見て見ぬふりをしざるを得ない。」 などの社内風土を改革し、二度とこのような経営を繰り返してはならないと訴えました。


原発事故で非難した先が、最も放射能汚染された所だった

2018年06月10日
−浪江町−
 東日本大震災・福島第一原発事故から8年2ヶ月、東芝の職場を明るくする会の現地調査報告の2回目です。
 第一原発は、下記の時間に水素爆発を起こしました。
  1号機…2011年3月12日15時36分
  3号機…2011年3月14日11時01分
  4号機…2011年3月15日06時14分
 浪江町の全町民2万人は非難を行いました。  避難先は第一原発から最も離れる、町の西部の島津地域でした。  ところがそこは町内で最も放射線量が高かったのです。  水素爆発で発生した放射能は、風によって島津地域に降り注いでいたのです。  放射能の流れを国は隠していました。  町長は「国を殺人罪で訴えたいほど」と語ったそうです。  2018年1月末の帰還者は490人(2.7%)です。
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 今回の調査で、お話をお聞きした住民の方の中に、津波に襲われた海岸で、ハマボウフウ(浜ぼうふう)を拾われ、 現在それを育てている方がおりました。
●ハマボウフウ(浜ぼうふう)…セリ科の多年草で、初夏に白い花を咲かせる。  海岸の砂地に自生する。  食用および薬用。  ハマボウフウの写真1、2、3を参照ください。
 明るい会では、そのハマボウフウの種をいただいてきました。  東日本大震災・福島第一原発事故を忘れないため、ハマボウフウを育てることにしました。  ご協力いただける方がおりましたら、明るい会までご連絡ください。  種をお送りします。


東日本大震災・福島第一原発事故から7年

2018年06月01日
−原発周辺地域は、田んぼが雑草・雑木で荒廃−
 2011年3月11日に発生した東日本大震災・福島第一原発事故から7年2ヶ月が経ちました。  東芝の職場を明るくする会は、5月下旬 福島第一原子力発電所周辺地域の現状調査を行いました。  調査を行った地域は、下記のとおりです。
・南相馬市
・浪江町
・双葉町(福島第一原発立地町)
・大熊町(福島第一原発立地町)
・富岡町
・楢葉町
・広野町
・いわき市
 住民の方から、原発が水素爆発を起こした時の、緊迫した非難の様子のお話もお聞きしました。  また、放射能による健康被害を心配しながら生活されているとの、お話もありました。
 現地を見て心を痛めたのは、田んぼが耕作できないため放置され、雑草に覆われていることです。  場所によっては雑木も生えてしまっていました。  再び田んぼに戻すのは、困難になっています。
 5月の新緑で町も丘も、山も美しく染まっていました。  その緑色の風景の中に、除染で取り除いた表土や草木を入れた「フレコンバッグ」 の黒い袋の野積みが、あちこちに置かれていて、緑と黒の異様な光景です。  町には人の姿がありません(見かけません)。  富岡町では「富岡町民憲章」のカンバン (写真参照)が立っていました。  それには「子供をみつめ、延びゆく力を育てましょう」と書かれていました。  富岡町では、原発事故前は小中学校が4校あり、1,487人の生徒が通学していました。  2018年4月時点では小中学校が1校(同じ校舎で)になり、生徒数はたったの17人とのことでした。
 福島第一原子力発電所の入り口に向かう道路を、 「TOSHIBA」の赤いロゴマークを付けた白色の大型バス(東芝バス)が走っていました。


「働かせ方」の大改悪は止めてください

2018年05月27日
−8時間働けばふつうに暮らせる社会の実現を−
いま国会には「働かせ方」を大改悪する法案が提出されています。  安倍自民党政府は、下記8本の法律を一括改定し、長時間労働を増大させ、過労死を促進するなど、経営側・財界の要求に沿った改定をしようとしています。
@労働基準法
A労働安全衛生法
Bじん肺法
C労働時間等設定改善法
Dパートタイム労働法
E労働者派遣法
F労働契約法
G雇用対策法
この法案には、次のような大問題があります。
(1)残業代ゼロで労働者を働かせることができる「高度プロフェッショナル制度の創設」です。労働時間規制を適用除外し、過労死を促進・合法化します。
(2)月100時間まで残業を認めて、長時間労働に法的お墨付きを与える「過労死ラインの残業上限規制」です。
(3)同一労働でも賃金格差を容認する「名ばかり均等待遇法整備」です。
(4)雇用政策の柱を「職業安定」から「生産性向上」「多様な就業の普及」に転換して、リストラ、雇用流動化を促進し、労働者を守る労働法を弱体化します。
このような「働かせ方」大改悪は止めさせ、まともな働き方改革を実現するために、皆で力を合わせて行きましょう。  8時間働けばふつうに暮らせる社会を実現するため、次のような要求をして行きます。
●高度プロフェッショナル制度の削除。企画業務型の廃止など裁量労働制を見直す。
●残業時間上限を月45時間、年360時間とし、連続11時間の休息時間を確保。
●実労働時間を正確に把握・記録させ、サービス残業代は2倍にする。
●同一労働同一賃金と均等待遇を明記し、正規と非正規、男女の格差をなくす。


労働者派遣会社に出向させられた社員

2018年05月20日
−1年後の自分はどうなるのか、先が見えず不安の日々−
 東芝デジタルソリューションズ (TDSL)が53才以上の従業員を対象にリストラを行ったことに対して、 職場から寄せられた相談や意見に関する記事の第四回目です。
 東芝デジタルソリューションズはリストラの一環として、 労働者派遣会社のリーディングエッジ社に20名の社員を出向させました。  これについて取材しました。  出向期間は1年間です。  1年後はリーディングエッジ社に転籍して、東芝籍がなくなります(解雇)。  リーディングエッジ社は派遣会社ですので、派遣先があれば雇用を継続してくれますが、 派遣先がなくなれば(自主)退職するのが通例です。
 出向した20名の社員は、派遣先の会社の面接を受けました。  なかには数社と面接して、厳しい結果になった社員もいます。
 リーディングエッジ社にとっては、出向者を受け入れることで利益になります。  出向者1名につき100万円を東芝からもらえるようです。  リーディングエッジ社は東芝の出向社員に 「東芝からリーディングエッジ社に入る(移る)人を紹介してくれれば、(成功報酬として)報奨金15万円を出します。」と言っていました。
出向者は「1年後にどうなるのか心配だ」と言っています。


銀座で酒を飲んでいる場合ではない

2018年05月10日
−会社幹部の立ち振る舞いに違和感を感じる社員−
 東芝デジタルソリューションズ (TDSL)が53才以上の従業員を対象にリストラを行ったことに対して、 職場から寄せられた相談や意見に関する記事の第三回目です。
 東芝デジタルソリューションズのリストラといい、現在の東芝の経営危機は、 原子力発電事業の未来性について甘い経営判断をして、過大な投資をして失敗したからです。  原子力発電事業を推し進めた経営トップの中には、銀座の高級飲食店で酒を飲み、遊び回っていたことが、 マスコミで取り上げられました。これについて従業員から「会社の金で銀座で酒を飲で遊ぶなんて、いまの時代感覚から見て遅れている。」、 「原子力発電のリスクを考えると、経営トップは、やらなければならないことが、いっぱいあって、遊んでいる場合ではないのに。」 などの意見が寄せられました。
 東芝が原子力発電事業に傾注していった2000年代半ばは、世界的には原子力発電所の事故や、使用済み核燃料の処理の問題で、 原子力発電を止めて、再生可能エネルギーによる発電を増やして行こうという流れが強まっていました。
  ●1979-3-28 スリーマイル島原子力発電所事故
  ●1986-4-26 チェルノブイリ原子力発電所事故
  ●イタリアは1987年に国民投票で原発廃止を決定。
  ●ドイツは2022年までに原発の稼働完全停止を決定。
したがって、銀座で酒を飲んでいる場合ではなかったのです。
 2006年2月に米国の原子力発電機会社「ウェスチングハウス」を、6,210億円 という時価の3倍もの金額で買収したこの時期の経営トップや、 原子力発電事業部門の幹部社員たちは、原子力発電機の製造を世界中から受注して、東芝の経営の柱にすると、 見通しのない経営計画を立てて、推進しました。  この時期の、東芝の他の事業部門(半導体やコンピューターなど)の役員や幹部社員は、原子力発電事業に傾注していく経営に対して、 どう思っていたか取材しました。
・社長が原子力発電機の受注計画などを発表し、東芝は原子力発電事業で成長する宣伝したが、それを聞きながら「そうかな」と思った。 (いまになれば)私は社長にだまされていたと思う。
・当時の社長は、強力的に(経営や人事などを)推し進めるところがあった。 (一時的に)利益を上げた事業部門と、そこの幹部社員を持ち上げるが、長期的視野での経営判断と方針は弱かった。
 「原子力発電事業部門の経営トップらが、やらなければならないことが、いっぱいあるのに、会社の金で、銀座で遊んでいるなんて、 いかがなものか」という意見と似たような意見がありました。  リストラの対象になり、困って明るい会に相談に来られた労働者が、口々に言うのは「労働組合には相談に行けない。 労働組合に言うと、すぐに労働組合から総務・勤労部に連絡され、会社からさらに不利な扱いを受けるかもしれないから」という不安でした。  話を聞いていくと「労働組合の役員と、総務・勤労部のメンバーは、春闘が終われば酒を飲んだりの間柄になっていて、 必要以上に関係を深くするのはいかがなものか」という意見でした。
 会社の金で酒を飲んだり、酒を飲んで相手を懐柔したりするような振る舞いは、いまの時代感覚には合わなくなっているようです。


5月1日メーデー「世界の労働者の日」

2018年05月02日
−明るくする会は、今年も元気に参加−
 5月1日はメーデー「世界の労働者の日」です。  日本では、今年で89回になります。  東芝の職場を明るくする会は、今年も元気に各地のメーデー集会(下記)に参加しました。
・中央メーデー(東京、代々木公園)
・神奈川県、川崎メーデー
・神奈川県、横浜メーデー
・東京、三多摩メーデー(三鷹市、井之頭公園)
・神奈川県、相模原メーデー
 神奈川県、川崎メーデー集会の幕開けは、 明るくする会に所属する「塩田バンド」の力強い元気な楽器演奏と、歌声で始まりました (写真参照)
 明るくする会は「人権を守り差別のない明るい職場をつくる、東芝の会」 と書かれた青色のノボリ旗を立てて、集会とパレードに参加しました。  集会、パレード後は、他の電機メーカーの労働者も参加した交流会を行い、 頻発するリストラの闘いなどについて経験を交流しました。


社員の年齢や、市場の技術動向を見極めて

2018年04月30日
−社員を適材適所に配属して活用を−
 東芝デジタルソリューションズ (TDSL)が53才以上の従業員を対象にリストラを行ったことに対して、 職場から寄せられた相談や意見に関する記事の第二回目です。
●Aさんは、20代、30代は意欲的に新技術を取り入れて、新製品の開発を行ってきました。  月100時間を超える残業が何か月も続いたこともありました。  Aさんの開発した製品は、現在も広く使われ、Aさんの仕事は会社は大きな利益をもたらしました。  Aさんは、20代、30代の長時間、過密労働が原因で体調を崩し、いまは残業をしない職場で働いています。  50代になった今は、長時間、過密労働で働けないし、20代、30代の社員と比べれば、 開発・設計のスピードも負けると言います。  しかし、これまで身に着けてきたノウハウを生かして、製品の仕様検討や品質管理は、 十分以上にできると言います。
●Bさんは、設計部門の管理職です。  課員の業務経験や資質などを見ていると、総合的に判断して、設計の仕事に向いている人、 昔は設計の仕事ができたが今は生産管理の仕事に向いている人、 本人が設計以外の仕事をしたいと言っている人など、さまざまだと言います。  本人の希望する仕事、部門に移そうと思っても、受け入れてくれる先がなく、困っているとのこと。  また、新製品の開発をしたいのだが、 それに関する技術やノウハウを持った社員が集まらないと言っています。  社員の技術やノウハウに応じた適正配置が、柔軟にできるようになれば良いのだがと言っています。
◎社員が40代50代になって行くに従って、個人が持つ技術力も新進ではなくなっていき、 若い社員が持つ技術力が台頭してきます。  それを客観的に素直に認め合い、学び合い、技術の交流・向上を図ることが必要です。  場合によっては年齢、体力なども考慮して、前向きに、自ら職場移動を図ることも選択肢です。
しかし、社員の配置換えは、簡単ではなく難しいことが、あらためて分かりました。  個人のプライドなど、たいへん難しい問題もありました。
 東芝の発展を支える優れた技術、高い製造品質作りを、さらに向上させるため、 人材の適材適所の配置が、柔軟にできるよう、会社組織、社員個人、挙げて皆で議論をし、 より良いしくみ、社風を作る必要があるようです。


働く意欲や創造力が発揮できる会社組織に

2018年04月23日
−東芝の再生を願う職場の声−
 東芝デジタルソリューションズ (TDSL)が53才以上の従業員を対象にリストラを行ったことに対して、 TDSLの職場だけでなく、小向事業所や東芝本社など、他の職場の従業員からも、相談や意見が寄せられていました。
●TDSLの従業員からの相談で多かったのは「私は(私の仕事は)、課(部)内で重要視されていないので、リストラされても仕方ないですか。」、 「私は仕事ができないと課長(部長)に見られているので、リストラ対象にされたんですか。」という内容でした。
●東芝の他の職場の従業員からの意見は「53才以上をリストラするとは、使い捨てだね。姥捨てと同じだ。」、 「会社も、また労働組合も53才以上のリストラはやむ無しとしたことは、中高年になると会社の一方的な都合で、いつでもリストラされてしまう。 次は我が身だね。」という内容でした。
●しかし、30代の従業員から気になる次のような意見も寄せられていたので、紹介します。 「50代の人(従業員)は、仕事もできない人もいるし、給料も高いから、辞めてもらってもよいのでは。」
●東芝の職場を明るくする会では、寄せられた相談や意見を基に、他の職場の従業員などから広く意見を聞き、取材を行いました。 そして2つの問題点を提起します。
@成果主義賃金の弊害
 「成果を上げれば賃金が上がる」という説明で、成果主義賃金が導入されてから18年以上たちました。労働者は競争させられ、 その結果、成果が上がる仕事、目立つ仕事だけをするようになりました。  データ整理、計測機器管理、お客さまからのクレーム対応 など、職場になくてはならない仕事は、地味なこともあり低い評価になり、 立場の弱い労働者や、人のよい労働者に回されました。
 地味な仕事をしている労働者は、仕事ができないと根拠のないレッテルが張られ、その雰囲気が醸成されて行きました。  そしてリストラの対象にされました。  成果主義賃金の導入結果は、賃金は上がらず、メンタル障害(うつ病など)が増えて、職場が荒廃しました。
A株主第一主義という目先の利益を追う経営の弊害
 成果主義賃金の導入と同時に始まったのが、目先の利益を追う経営でした。  いま儲かる事業だけに目を向け、儲からない事業はどんどん切り捨て、労働者もリストラしました。  結果は、東芝は先細りの状況になってしまいました。  部課長は、目先の利益を上げることに追われ、ノルマ達成のため、すぐに成果を出してくれる部下を手元に置き、 すぐに成果が出せない部下には冷ややかなり、リストラの対象にしました。
●東芝の歴史や東芝マンは、職場の同僚や先輩と学び合い、技術の交流・向上を図ったり、また上司と率直な意見交換をして、 仕事を進め、 働く意欲や創造力を発揮して、仕事に打ち込んできました。  それは優れた技術、高い製造品質作りにつながり、東芝の発展を支えてきました。  また、そういう職場、会社をつくるのが、東芝マンの願いでした。
 成果主義賃金制度の導入や、目先の利益を追う経営によって、東芝は困難な経営状態におちいっています。  人をたいせつにする経営に戻し、東芝の再生、発展を図りましょう。


本心は60才定年まで働きた

2018年04月15日
−早期退職の従業員のつぶやき−
 東芝デジタルソリューションズ (TDSL)で、早期退職などのリストラに応じた 従業員の声を聞きました。
・会社から早期退職を言われたときは、ショックを受けた。
 なんで私がこんなことにと思った。
・今は(50代の年齢では)、職場で仕事の主力ではないが、30代、40代と一生懸命働いてきた。
・入社して、仕事の配置で、プログラムのコーディングとか、データーのまとめとかを担当してきた。  駕籠に乗る人担ぐ人そのまた草鞋を作る人で、会社組織は色々な仕事を分担して進めないと回らないと思っていた。  今になってやってきた仕事が、設計の中心でない、評価が低いと言われ、だからリストラ対象にされて、 こんなことでいいのだろうか。


毎日忙しく仕事をこなしながら頑張る従業員たち

2018年04月08日
−東芝再起へ経営幹部は責任を持ってあたってほしい−
 東芝の従業員から、職場での会話のようすが届きました。
 ・リストラはいやだね。
 ・早期退職はしたくない。
 ・東芝の将来はどうなるのかな。
 ・もし会社がつぶれたら、給料も退職金ももらえなくなるのでは。
 ・退職金が年々目減りしているようだ。
 ・早期退職して、退職金がもらえるうちにもらったほうがよいかな。
 仕事で頑張っている従業員の皆さんの会話は、東芝を再起するため 新商品や技術力のこと、組織・体質改革などについてもありました。  粉飾決算、巨額損失からの立ち直りに、経営幹部が責任を持って あたってほしいとの声もありました。
 東芝デジタルソリューションズ (TDSL)では、 3月末で304人の従業員が早期退職や出向でTDSLを去りました。  このような経営は、もう止めてください。


事業の切り売りに不安の声、社風の改善を望む強い要望

2018年04月01日
−職場アンケートの回答から見えるもの(3)−
 明るい会は、東芝従業員の皆さんに職場アンケートをお願いしました。  アンケートに書かれていた意見の内容(主旨)をお知らせします。
●メモリや映像事業の売却について、
 ・東芝は、利益を出す事業が無くなってしまう。
 ・東芝の将来性が見えなくる。
などの、不安の意見がたくさんありました。
●「粉飾問題・巨額損失」の経営責任について、
 ・いまだに原因が明らかにされていない。
 ・再発防止策が有効的に進んでいない。
 ことなどを挙げて、東芝の再起のために、きちんと速やかに行ってほしいとの意見が多数ありました。  また、経営陣や会社幹部は「東芝扇会」の影響を受けているので、改革が進まないのではと、 指摘する意見もありました。
●社風の改善について、
 ・まったく改善が行われていない。
 ・昔のままで、何が変わったか分からない。
 ・会社組織の上からも、管理職からも、変化がない。
などと、職場の様子が報告されていました。
そして、
 ・あい変わらず「物言えない」、「逆らえない」
 ・改善できる会社になれないのでは。
 ・期待ができない。
などの意見ばかりでした。
●自由記載欄に次のような意見もありました。
 ・おごりのあった経営役員がいた。
 ・リストラ、人員削減で仕事が増えた。
 ・仕事もあり、業績も上げているのにリストラなんて、納得できない。
 ・賃金カットで生活がたいへんになりました。
 ・パワハラがあります。
 ・50代で辞めさせられたら、再就職先が見つからない。
(注)
 「東芝扇会」は、東芝の勤労部が労務管理の1つとして、元公安警察官を使って、 労働者を監視するために育成した秘密組織です。  労働組合活動を真面目にやるような労働者を排除するなどの活動をおこなったり、 労働組合の役員になり、労働組合の活動を、資本からの独立という基本原則から逸脱させ、 第二勤労部といわれるように自主性を欠いたものにしました。  会社は、扇会のメンバーに昇給、昇格の出世を与えて、利用しました。  東芝で出世するには扇会に入れと言われるまでになりました。  その結果、扇会のメンバーが多数、経営役員や会社幹部になりました。  しかし純粋に、扇会のメンバーの経営能力、業務管理能力、部課長としての職務能力などを、 いぶかしむ意見も、以前からありました。


従業員の生活を破壊する首切りリストラは問題

2018年03月25日
−職場アンケートの回答から見えるもの(2)−
 明るい会は、東芝従業員の皆さんに職場アンケートをお願いしました。  東芝デジタルソリューションズ (TDSL)が行っているリストラについての回答は、下記のようになりました。
【問】東芝デジタルソリューション社が300人削減リストラ施策を発表しましたが、必要ですか?  また、施策のどこに問題がありますか?
 ・人員削減の必要はない 55%
 ・どちらとも言えない  25%
 ・やむをえない     20%
 粉飾決算・巨額損失など、経営トップの失敗が原因でリストラが行われ、TDSLの従業員は苦難の日々を送っています。
 TDSLの従業員の皆さんから、胸の内を綴った詩が届きましたので、紹介します。

●リストラの激流の中で
 わが戦いは、
 いったん相手から、
 終戦の話はあったものの、

 未だ、敵の同志の反乱により、
 まだ、終戦せず。

 われ、言われなき戦いに、
 また巻き込まれ、
 戦わなければならない。

 今はまだ、
 こころに強い決意があるものの、
 この決意が揺らいだとき、
 決意が途絶えたとき、
 将来に対する自身の気力が無くなってしまったときが、
 自分の生死を分けるときとおもう。

●リストラの嵐に耐えて生きて
 花を積まれても 根はある
 深く張った 根がある
 隣の根に絡む根
 隣の根もさらに隣の根と絡む
 今、絡み合った根が無数にあるのだ

 花をむしられても 新たな芽が
 茎が伸び 花を咲かせる
 互いの根を支える根
 支え合う根は抜かれない
 これからも、花を咲かす戦いは続く

 根は挫けない 決して諦めない
 絡み支え合う根は
 今も未来も生きるために戦う



進まない社風の改善、社員をたいせつにして東芝の再生を

2018年03月24日
−職場アンケートの回答から見えるもの(1)−
 明るい会は、東芝従業員の皆さんに職場アンケートをお願いしました。  アンケートの回答を集計しましたら、下記のような結果になりました。
【問1】歴代社長などトップは「粉飾問題・巨額損失」の経営責任を果たしていますか?
 ・果たしていない    85%
 ・どちらとも言えない  10%
 ・果たしている      5%
【問2】経営トップの失敗が、一般社員に押付けられていますか?
 ・押付けられている   70%
 ・どちらとも言えない  20%
 ・押付けられていない  10%
【問3】メモリ、映像、病院事業などが売却されようとしていますが、どのように思いますか?
 ・東芝再生、雇用などに悪い影響 45%
 ・どちらとも言えない      25%
 ・やむをえない         20%
【問4】社風について「物言えぬ」「逆らえない」「パワハラ」「チームワーク」 などの問題が指摘されていますが、改善がすすんでいますか?
 ・改善が進んでいない  70%
 ・どちらとも言えない  15%
 ・改善が進んでいる   10%


リストラされれば生活が破壊します。

2018年03月16日
−リストラの対象にされた社員の声さ−
 問題の発端は、2017年11月29日に突然、東芝デジタルソリューションズ株式会社 (TDSL)で、 2018年3月末までに従業員を300人リストラすると発表したからです。  そして会社が一方的にリストラ対象者の社員を決め、所属上司の部長が呼び出し「会社を辞めてほしい」と、上位下達しました。
 社員には生活があります。  家族もいます。  マイホームのローンも、子供の教育費も、親の介護もあります。  会社を辞めれば収入が無くなり、いっきに生活が破壊します。  「会社を辞めろ」と言われても、困るのです。  だから「会社に残してください」とか、「辞めたくない」と懇願するのです。
 リストラに応じない社員を会社は「問題社員」としました。  こんな理不尽なことはありません。  問題なのは社員ではなく会社です。  また東芝労働組合本部は「会社は(リストラの)強要はしていない。だから問題ない。」と言いました。  東芝労働組合本部が、リストラの対象者にされた社員の人達から話を聞いたことはありません。  東芝労働組合本部は、リストラ対象にされた社員の苦難に寄り添っていただきたいと思います。  会社はリストラを続けています。  不安、心配で心が休まりません。


こんな首切りは許されない(3)

2018年03月06日
−「退職勧奨マニュアル」の手口で、社員を退職に追い込む非情さ−
 東芝デジタルソリューションズ (TDSL)が行っているリストラは、「退職勧奨マニュアル」に記載されている手口と同じです。
 会社が一方的に決めたリストラ対象者の社員を、所属上司の部長が呼び出し「会社を辞めてほしい」と、上位下達する。  このとき部長はノートのメモなどを見ながら、慎重に話をしています。  これは「退職勧奨マニュアル」が、面談時に強制的、強迫的言動を使うと、後の裁判などで不利になるからと厳禁しているからです。  また社員のほうから質問しても、部長は「確認して回答します」と言って、面談時に即答しません。  総務勤労部と相談して、数日後に回答してきます。
「退職勧奨マニュアル」が厳禁しているNG発言の例は、以下のようなものです。
 ・君の席はない
 ・辞めなければ遠隔地転勤させるぞ
 ・無駄飯を食わせる余裕はない
 部長は退職してもらいたい理由として「あなたの能力、および今の仕事から見て、会社の厳しい状況を考えると、今の職場で仕事を続けてもらうことはできない。」 と言ってきます。  これも「退職勧奨マニュアル」が、リストラ対象者に「厳しい現実」を突きつけ、自主退職へと導くよう指示しているからです。
 さらに部長は、「いま退職すれば、退職加算金を支給します。」とか、「転職先としてリーディング・エッジ社(派遣会社)を紹介します。」などと、 会社が親身になっているように話してきます。  「退職勧奨マニュアル」は、良き理解者という関係を確立することが重要と指示しています。 まさに「アメとムチ」の手法です。
 さらに「退職勧奨マニュアル」は、リストラ対象者の一般的な心の動きまで図解化して、それぞれの状況における対応の仕方を指示しています。  いま職場では、リストラ業務を担わされている部長たちが、頻繁に会議を行って、リストラ人数の目標達成に駆り立てられています。  大元の総務勤労部は、まったく表に出てきません。  「退職勧奨マニュアル」が「退職勧奨を行う直属の上司は、安易な姿勢では使命を果たせない。目的達成への強い決意が必要。」と厳命しているからです。  不本意なリストラ業務を行う部長たちも、犠牲者かもしれません。
 2016年3月、東芝は14,000人ものリストラを行い、社会問題になりました。  そのとき「今後はリストラは行わない。残った従業員で力を合わせ、東芝の再生に取り組みます。」と表明したのに、 その約束を反故にした経営陣に、強い怒りを感じます。ただちにリストラは止めてください。


30年間実直に働いてきたのに、解雇とは

2018年02月26日
−会社のひどい仕打ちに、声を詰まらせる従業員−
●東芝デジタルソリューションズ (TDSL)のリストラで、退職する労働者の声です。
 この労働者は、1月中旬に、突然部長から「早期退職するように」と、一方的に通告されました。  30年間実直に働き、会社につくしてきました。  辞めさせられる理由が分かりません。  リストラ対象者のリストになぜ載せられたのかも分かりません。  労働者が部長に解雇理由を聞いても、納得できる理由が得られません。
 リストラ対象者は、部長と総務勤労部で決めたようです。  総務勤労部から部長に対して「あなたの部では〇〇人リストラしろ」と指示があり、 部長が主観で、解雇しやすい人、おとなしい人、病気がちの人などをリストアップして総務勤労部に挙げ、 確認を得て行っています。 部長は解雇人数のノルマを達成させるために、一方的に迫ってくるだけです。
 東芝デジタルソリューションズ (TDSL)のリストラは、経営側が目先の利益を上げるために行っているので、 労働者個人の責任を問う事項などありません。  この労働者に会社が提示した、退職金と早期退職加算金は、とても低い金額です。  明るい会の人たちも「エッ」と声を出す低額です。
 悲しいことに、この労働者は退職の道を選びました。  会社に残っても、冷たい仕打ちや冷遇を受けてしまうので、耐えられないと言いました。  人を使い捨てにするのはよくないとも言いました。
 従業員を大切にして、従業員の力や熱意で、東芝の再生を図る経営が求められています。


こんな首切りは許されない(2)

2018年02月20日
−派遣会社に出向させ、1年後に転籍・解雇−
 東芝デジタルソリューションズ (TDSL)などが行っているリストラは、 派遣会社・再就職支援会社に出向させて、1年後に転籍させて首を切るという手口です。
 出向させる派遣会社のリーディング・エッジ社について、この会社をよく知る労働者から話を聞きました。
 この会社の事業は、派遣業です。 派遣先企業と、労働者一人当たりの派遣料を契約します。  派遣料は会社の取り分と、派遣労働者に支払う給料に分けられます。  給料は、月30時間の残業込みで30万円ぐらいです。 30万円もらえるのは、とても高いレベルとのことです。  年間の給料が200万円台の派遣労働者もいます。
 リーディング・エッジ社の派遣先企業の1つについて、その企業をよく知る労働者からも話を聞きました。  その派遣先企業は、最近も社員のリストラを行っていたとのことです。  人手不足は、派遣労働者を6ヶ月とか、1年とか契約して補充するとのことです。  契約料の引き下げ要求は、絶えず行っているとのことです。
 調査で見えてきたのは、派遣労働者の給料の低さと、仕事の不安定性です。  いつまで派遣先企業で働けるかの保証が無いのです。  派遣労働者は、技術の習得やスキルアップは、自分でしなければならないし、 派遣先企業の仕事にマッチしなければ、契約解除されてしまいます。


人材を生かして東芝の再生を

2018年02月16日
−明るい会のビラに共感の声−
 東芝は「人員適正化」という名目で、リストラを強引に進めています。
 東芝デジタルソリューションズ (TDSL)、東芝インフラシステムズ (TISS)、 東芝エネルギーシステムズ (ESS)では、早期退職募集。  そして東芝病院、東芝映像ソリューションの売却などを行っています。  東芝の職場を明るくする会は、経営責任を明らかにし、 東芝再生を「全社員」で行うことなどを呼びかける ビラ・アンケートの配布、 および宣伝を、本社や事業所の門前で行っています。
 ビラには、早期退職、転籍の強要は違法。 本人の意向を尊重し再配置を行え。  パワハラ面談は止めなさい。 との訴えも載せています。
 東芝デジタルソリューションズ(TDSL)の事業所本社の前では、受けっとったビラを 、服のポケットやカバンにていねいに仕舞う社員が、たくさんいました。  そしてビラを見た社員から、相談がいくつも寄せられています。


仕事があるのに人減らしをするなんて

2018年02月15日
−東芝デジタルソリューションズ (TDSL)のリストラは違法−
 東芝デジタルソリューションズ (TDSL)は、53才以上の社員を300人リストラすると発表し、 しかも実際は、53才以下の社員もリストラ対象で、メチャクチャな首切りを推し進めています。
○裁判などで、リストラが有効と認められるためには一定の要件が必要です。
 それは下記に示す、整理解雇の4要件(4要素)です。
第1…人員削減の必要性があるのか。
第2…解雇回避の努力をする義務を行っているか。
第3…解雇すべき人員の選定に合理性があるか。
第4…労働組合又は労働者に対して整理解雇の必要性やその具体的内容(時期、規模、方法等) について十分に説明をし、これらの者と誠意をもって協議・交渉を行なっているか。
TDSLのリストラは、この4要件のいずれも満たしていません。

Aの職場は仕事があり忙しいのに、リストラを進めています。  社員がそのことを指摘すると、部長は「派遣会社の人を雇う。」と答えました。
Bの職場では、リストラの対象にされた社員は、職場の中で主力になって仕事をしている人でした。
Cの職場では、リストラの対象にされた社員を、部長が何度も呼び出し「仕事はない、辞めろ。」とおどし、 退職をせまっています。
Dの職場では、リストラの対象にされた社員が「わかりました、それでは転籍受け入れ先の東芝グループの会社に行きます。」 と申し入れたのに、部長は「だめだ、あなたは早期退職しかない。」と拒否しました。

 会社が作成した資料でも、毎年60才で定年退職する人が多数いて、数年で退職者は300人になります。  いま急いでリストラする理由はありません。
 会社はリストラの理由として「会社成長のため」と言っていますが、ソリューション事業で最も必要で、 たいせつな人材を失っては、事業の成長はありません。
 明るい会には、たくさんの社員の方から相談が寄せられています。  皆さん、理由のないリストラに、毅然として対応しましょう。  東芝を、正義がとおる社風の会社にしていきましょう。  経営陣の不正や暴走を止められなくて、東芝は経営難に陥りました。  二度とこのようなことを起こさないために、いま社員が力を合わせて声を上げましょう。


こんな首切りは許されない

2018年02月01日
−派遣会社に出向させ、1年後に転籍・解雇−
 東芝デジタルソリューションズ (TDSL)、東芝インフラシステムズ (TISS)、 東芝エネルギーシステムズ (ESS)の行っているリストラは、あまりにもひどい方法です。
 リーディング・エッジ社やテンプスタッフ社などの派遣会社・再就職支援会社を利用しての首切りです。  これらの会社に出向させて、1年後に転籍させるという手口です。  転籍させてしまえば東芝側は責任が無くなります。  リーディング・エッジ社やテンプスタッフ社などは「あなたの派遣先はありません。」と言えばよいわけですから、ひどい話です。
 これまでも、このような首切りは社会問題になり、国会でも取り上げられてきました。  突然の退職勧奨を受ければ誰でも動揺する。  その動揺を見越したうえで、巧みに自主退職へと導く「退職勧奨マニュアル」が作られていて、 また首切りを引き受ける再就職支援会社も存在することが、明らかになっています。
 東芝デジタルソリューションズ (TDSL)は、53才以上の社員を300人リストラすると発表しています。  早期退職に応じれば、退職金に加算金を上乗せすると言いました。 ところが53才以下の社員にも早期退職を迫っています。  呼び出した面談の席で会社側は「あなたは53才なっていないので、加算金はありません。」と平然と述べています。
 呼び出された何人もの社員が「東芝グループの他の会社に転籍してもかまいません。  遠隔地なら単身赴任もします。」と言っても、会社側は「あなたが働く場所は東芝にはない。  派遣会社に行くしかありません。」と冷たく応えるだけです。  「子供が学生で、いま教育費がかかるので、ここで働かせてください。」 と懇願した社員に対しても、会社は「あなたが働く場所は東芝にはない。」と突き放したそうです。
 東芝の職場を明るくする会は、首切りから労働者を守る活動をしています。  困ったことがありましたら、明るくする会や、電機・情報ユニオンにご相談ください。



東芝病院の雇用と労働条件を守れ

2018年02月01日
明るくする会が病院前で宣伝
 東芝の職場を明るくする会は、1月30日の午前7時20分から、東芝病院 (東京都品川区東大井) 前で、 「東芝病院で働く従業員の雇用と労働条件を守れ」と、 ビラを配布をしながら宣伝しました。
 東芝病院は3月20日に、医療法人社団緑野会(神奈川県大和市)に売却されてしまいます。  病院には医師、看護師、薬剤師、事務職員など、いろいろな職種で働く方がおります。  売却によって仕事や労働条件がどう変わるのか決まっていず、不安が広がっています。
 ビラは、出勤してくる従業員や病院通院者、地域の方が次々に受け取りました。  車や自転車を止めて受け取る人、「病院無くなるの!」「職員です!」などと声をかける人も、たくさんいました。
 宣伝には、医療関係の労働組合「東京医労連」の方や、電機・情報ユニオンの方も参加しました。



東芝病院の人間ドック利用料金が大幅値上がり

2018年01月27日
−東芝健康保険組合が補助金を減らしたため−
 毎年、東芝病院の人間ドックを利用していた従業員の方から、 利用料金の大幅値上がりに驚いたとの連絡が届きました。
@LSさんの場合
 今年分の人間ドックを「東芝病院」に申し込んだら、驚くことに5千円だったのが 1万2千円に暴騰していた。 なんでも東芝側からの補助が減らされたとの事。  経営者の失敗を我々従業員になすりつけた格好だ。
AHAさんの場合
 私は2017年2月まで、毎年、東芝健保の1日人間ドックを利用していました。  昨年と同じ人間ドックをしたいと思って、東芝病院健診センターに聞きました。  2017年2月と同じメニューで2018年2月に受診したいと聞いたら、基本料金が45,000円 + 胃カメラ5,400円でした。  余りの高さにびっくり仰天、諦めました。
そのときの、HAさんと東芝病院側のやり取りのようすです。
・病院側
 「東芝健保からの補助がなくなりましたから。」
 「東芝健保の1日人間ドックは3月23日で、終了します。4月以降のことがまだ決まっていません。」
・HAさん
 「東芝は、なにも東芝病院まで売らなくてもいいよおもうよね」
・病院側
 「はい」
・HAさん
 「みなさんは、新しい病院に移るんですか?」
・病院側
 「まだ、決まっていません」
・HAさん
 「看護士さんは、どうなるの?」
・病院側
 「まだ、4月以降のことはわかりません。」



東芝デジタルソリューションズのリストラは許しません

2018年01月22日
−川崎労連、府中労連、立川労連、三多摩労連に支援を要請−
 東芝デジタルソリューションズ(株)が、53才以上の社員を300人を、3月末までにリストラすると発表し、 年始から一人ひとりの社員を呼んで面談が始まりました。 面談を受けた社員から明るい会に 「転勤の提示があったが、内容から判断して応じられない」、 「早期退職するしかないのか。60才まで働きたい」、 「リストラを止めさせてほしい。助けてください」 「東芝労働組合はリストラが必要だと言っているが、労働組合としておかしいのでは」 などの意見や相談が寄せられています。
 明るい会は、リストラ止めろの闘いを行っていますが、東芝デジタルソリューションズ(株)が所在する 地域の労働組合…川崎労連、府中労連、立川労連、三多摩労連などへ、闘いへの支援を要請しました。
 1月20日には、立川労連の春闘集会に出席し、大きな支援をお願いする訴えを行いました。  出席されていた各労働組合の皆さんから、「がんばろう」と力強い声援が寄せられました。

【事業所の所在地】
 ●東芝デジタルソリューションズ株式会社
  ・本社…川崎市幸区堀川町72-34
  ・ソリューションセンター…東京都府中市片町3-22
  ・ITCインフラサービスセンター…東京都府中市武蔵台1-1-15
 ●東芝クライアントソリューション株式会社
  ・立川事業所…東京都立川市栄町6-1-3


東芝デジタルソリューションズ300人のリストラは止めろ

2018年01月16日
東芝明るくする会がソリューションセンター府中東芝ビル前で訴え
 東芝の職場を明るくする会は、1月11日(木)午前7時20分から東芝デジタルソリューションズ(株)の ソリューションセンター府中東芝ビル(JR 南武線「分倍河原」駅前)正門で、 「300人のリストラは止めて」のビラ配布を行いました。
 受け取ったビラを大切にカバンにしまう労働者や、ご苦労様と挨拶する労働者など、 出勤の労働者が次々にビラを受け取りました。  ビラ配布には電機・情報ユニオンの組合員も参加し、 「心配ごとや困ったことがあったら、気軽に電機・情報ユニオンにご相談ください。」と話していました。
 東芝デジタルソリューションズ(株)は昨年11月突然、53才以上の社員を300人、 今年の3月末までにリストラすると発表しました。 職場では驚きの声が上がり、
・「60才の定年まで働きたい。」、
・「東芝メモリ社の四日市工場への出向の話があるが、遠くて行けない。」、
・「メモリ社四日市工場での仕事内容は、まったく経験がないので、適合できるか不安だ。 適合できなければ辞めるしかない。自主退職をさせるために、四日市工場に出向させるのか。」、
・「これまで一生懸命働いてきたのに、53才で使い捨てにされるのか。」、
・「私は辞めたくないので、明るくする会の援助をお願いしたい。」
などの声が、明るくする会に寄せられています。


東芝の企業としての社会性

2018年01月10日
−年末年始に、帰省先や友人たちに聞かれたこと−
 東芝の従業員が年末年始の休暇を利用して、帰省したり、友人たちと会食などしたとき、あるいは年賀状で聞かれたことを、まとめてみました。
 ●東芝は「サザエさん」のスポンサーを降りるの?
 ●TBSの「東芝日曜劇場」が好きで見てきました。これから「東芝日曜劇場」はどうなるの?
 ●東芝がダメになったのは、原子力発電が原因でしょう。
 ●東芝本社はどこにあるの。本社ビルも売ったて聞いたけど。
 ●東芝病院はどうなるの?
 ●東芝の家電製品の修理は、これまでどおりやってもらえるの?
 ●企業年金はどうなるの?
 ●東芝青梅工場が無くなってさみしい。(青梅工場のOBからの年賀状)
 今回まとめてみて、「サザエさん」や「東芝日曜劇場」イコール東芝ということが、世間に浸透していることがあらためて分かりました。  また「サザエさん」や「東芝日曜劇場」は良い番組と評価され、東芝の好感度を上げています。  この番組への提供を止めないでほしい、「サザエさん」や「東芝日曜劇場」を続けてほしいと、世間が思っていることが分かりました。  また、東芝病院の今後や、家電製品の修理につい心配する質問もありました。