[職場だより]  2014年07月27日   東芝うつ病裁判6
過労死防止法が成立

 U.Sさんも、自分のつらい体験から、この法律 の制定のために活動しました。

 過労死は、日本の異常な労働環境を象徴し、世界でも 「karoshi」とそのまま呼ばれています。
 過労やストレスは、脳や心臓に疾患を招きます。過労が 原因のうつ病も、その一つです。また、過労を引き金に した自殺も増えています。

 過労死の防止を国の責務と明記した「過労死防止対策 推進法」が6月20日、国会で成立しました。実態のつかめ ていない過労死の調査研究、過労状態にある人や、その 家族のための相談体制づくりなどを定めています。

 過労死で夫や子どもを亡くした遺族などの、粘り強い 運動が国を動かし、衆参両院とも全会一致で可決されま した。

 過労死防止基本法制定実行委員会の森岡孝二委員長は 「過労死防止を国の目標と認めて大きな一歩を踏み出し た意義は大きい。実効性のある法律にするためにいっそ う努力していく」と話しました。

 全国過労死を考える家族の会の寺西笑子代表世話人は 「過労死を繰り返さない、大切な家族を亡くした教訓を 忘れないでほしいとの思いで運動してきた。過労死の ない社会へ新たなスタートを切りたい」と決意を述べ ました。

 息子を亡くした兵庫県の遺族は「この法律があと10年 早くできていたら、息子は死ななくてよかったかもしれ ない。健康的に働ける日本にするために亡き息子と 見守っていく」と語りました。

         東芝うつ病裁判の取材 第1部おわり
東芝の職場を明るくする会
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