トピックス     2008.12

        “派遣切り” 労組加入撤回たたかい広がる!
   三菱電機・名古屋
派遣切り
  
           …
労組加入、団交を要請
      
−青年“撤回せよ”

     派遣先が直接雇用! ジャンプ
     -浜松・日系ブラジル人が労組結成を力に-

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 “派遣切り” にあった名古屋市の青年が労働組合に加入し、派遣先の三菱電機に対し12月22日、解雇と寮からの退去撤回などを求めて団体交渉を申し入れました。

 人材派遣会社インテリジェンス (名古屋市中村区) から三菱電機名古屋製作所 (同東区) に派遣されている北川浩次さん(33) =仮名= は、来年2月までの雇用契約を結んだ直後の12月2日、約10人の同僚とともに、年末までの解雇と寮からの退去を言い渡されました。

 北川さんは全労連・全国一般労組の名古屋北部青年ユニオンに相談して加入、インテリジェンスに解雇撤回を申し入れています。 また、解雇理由が三菱電機の減産と説明され、契約直後の解雇は同社が主導していると判断せざるを得ないため、派遣先の三菱電機に対しても解雇撤回を求めることになりました。


 北川さんは 「会社は10月に、三菱電機への直接雇用の道が開けたと説明したばかりで、突然の解雇通告にあぜんとした。 このまま退寮ではホームレスにならざるを得ず、憤りを感じている」 と話しました。

記者会見する北川さん(中央)
=12月22日、名古屋市

 長谷川一裕弁護士は 「解雇にやむを得ない理由はなく、会社は違法を承知でやったと言わざるを得ない。 三菱電機は派遣先としての責任を取るべきだ」 と指摘しました。

 同ユニオンには、派遣会社から解雇された労働者などの加入が相次いでいます。

 出典: 日本共産党発行の 「しんぶん 赤旗」 2008年12月23日付、   同党のホームページ

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     浜松・日系ブラジル人が労組結成を力に
    
  派遣先が直接雇用!


 日系ブラジル人の派遣労働者で結成したJMIU(全日本金属情報機器労組) 静岡西部地域支部の分会が、派遣先の自動車部品会社 (浜松市) と団体交渉し、来年1月に直接雇用することで12月22日までに合意しました。 組合側によると、直接雇用の対象はすべての派遣労働者で約50人。 「派遣切り」 が相次ぐなか、労組を結成し要求を大きく前進させました。


ポルトガル語で “解雇反対” などと書いた横断幕を
掲げ、行進する外国人労働者ら
=12月21日、浜松市
 合意では、派遣先が労働者全員(派遣会社は複数) に直接雇用を申し入れます。 賃金などの労働条件は派遣元の条件を下回らず、3カ月の雇用契約は原則更新されます。

 組合員には、約3カ月の雇用契約を10年ほど更新してきた人もいます。 偽装請負や派遣期間の制限違反、社会保険の未加入、有給休暇がないなど、違法と無権利な働かされ方の解決を求め、立ち上がりました。

 分会は、派遣元に社会保険の加入を求めた1人が解雇されたことから、10月に結成。 その直後にも役員1人が解雇されました。 分会は、派遣元との団体交渉で2人の解雇を撤回させ、派遣元から派遣先に直接雇用の申し入れを行うよう求めることで合意。

 これを受けた団体交渉で、派遣先が直接雇用の申し入れを表明しました。

 JMIU静岡西部地域支部には多くの外国人労働者が加入しています。 青木克之書記長は、「労働組合を結成してたたかった大きな成果です。 引き続き正社員化を求めていきたい。 『派遣切り』 を許さない全国のたたかいを大きく励ますものです」 と話しています。

 出典: 日本共産党発行の 「しんぶん 赤旗」 2008年12月23日付、   同党のホームページ

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