トピックス     2008.12

 いすゞ中途解雇 撤回! 期間社員550人
     世論と運動で前進!!
 しかし… 年内希望退職狙う 期間社員「退職おしつけやめよ」ジャンプ
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 いすゞ自動車は12月24日、契約途中にもかかわらず26日付で解雇を通告していた期間・派遣労働者1,400人のうち、直接雇用の期間社員550人について解雇を撤回するとともに、新たに事実上の希望退職を募集する方針を明らかにしました。

 法律違反の中途解雇を撤回せざるをえなくなったもので、労働者と日本共産党のたたかいによる大きな成果です。

 しかし、派遣社員は対象外のうえ、あくまで人員削減をすすめる姿勢は変えていません。

 記者会見したJMIU(全日本金属情報機器労組) の三木陵一書記長は、「世論と運動で勝ちとられた大きな前進」 とするとともに、派遣社員も含めた人員削減計画の白紙撤回と雇用確保を求めていくとのべました。

 いすゞの新たな方針は、解雇通告を撤回するとともに、

(1) 労働契約を合意のうえで解約することを労働者に申し入れる。 応じる人には 賃金の85%の特別退職金を支払う。 回答期限は26日。

(2) 応じられない人は当初の契約満了まで雇うものの、休業とし、賃金の60%を支払う。

会社と団体交渉を終え、記者の質問に答えるJMIU
いすゞ自動車支部長の松本氏
(右)とJMIU書記長
の三木氏
        =12月24日、東京都中央区

―― というもの。 同日の団体交渉で組合側に伝えられました。

 いすゞ自動車支部の松本浩利委員長は 「世論や運動がこの変化をつくりだした」 としたうえで、「人員削減の姿勢は変わっていない。 一両日中に返事せよというのも問題だ。 正社員化、派遣社員の解雇撤回などを求めて引き続きたたかっていく」 と話しました。

 いすゞは11月17日、営業利益600億円と株主配当を17億円も増やしながら、法律で厳しく規制されている雇用契約の中途解約を通告。

 これに対し、日本共産党の志位和夫委員長が同26日に解雇撤回を申し入れ、国会では小池晃参院議員の質問に舛添要一厚労相が 「調査し指示を出す」 と答弁。 期間・派遣社員が労組に加入し、解雇撤回の仮処分を起こすなど世論と運動が広がっています。


 出典: 日本共産党発行の 「しんぶん 赤旗」 2008年12月25日付、   同党のホームページ

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   退職おしつけやめよ!
  いすゞ期間社員ら「撤回まで頑張る」

 今月(12月)26日までに希望退職をすすめる―― 。 いすゞ自動車による新たな退職おしつけに、24日、団体交渉に臨んだ期間社員は怒りの声をあげ、引き続きたたかう決意を語りました。

 「会社が解雇を撤回したのは当然です。 しかし一方的なやり方は何も変わっていないし、こんな押しつけは納得できません」 と語るのは、神奈川県藤沢市のいすゞ自動車藤沢工場で、同僚3人と違法な途中解雇撤回を求めて仮処分申請を起こした三浦慶範さん(27) です。

 三浦さんは派遣会社日研総業の紹介で上京。 06年9月から期間社員として働き、この10月にも来年4月までの半年契約を更新したばかりでした。 11月17日、解雇予告一枚を渡されました。

 「団体交渉が続けられている最中なのに、26日までに希望退職を受けるかどうかを選べといいます。 こんなひどいやり方が大企業のやり方かと思いました。 こうなったら白紙撤回まで頑張ります」

 「派遣と期間社員に対する (回答の) 差は何なのか。 仕事の内容はみんな一緒だ」。 栃木工場に派遣されて3年の男性(48) は団体交渉を終えると、こう怒りました。

 いすゞ側は派遣社員について、住居の確保を各派遣会社にお願いしていると言うだけでした。 青森県八戸市に妻を残して単身赴任。 来年3月末まであった契約は26日で途中解除され、派遣の寮も来年1月末までです。 「発注元はあくまでいすゞで、いすゞに全責任がある。 世論と労組の活動が解雇撤回へ動かした。 引き続きたたかっていく」

 栃木工場に派遣されて2年近くになる古家賢一さん(23)は、「いま、仲間がたくさん増えていてうれしい。 派遣も期間社員も働き続けられ、正社員になれるよう、頑張ります」 と語りました。

 出典: 日本共産党発行の 「しんぶん 赤旗」 2008年12月25日付

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