[投稿]  2010年12月23日   東芝の企業年金
東芝の企業年金改定(改悪)案が通る

 これまでの東芝企業年金の給付利率は、10年国債の利率 1.5% に相当していました。 今回の改定(改悪)は、給付利率を変動性にして、10年国債の3年平均利率を基準に給付するとのことです。
 10年国債の3年平均利率が1.5%のときは、これまでの制度と同額の給付が受けられますが、 現在の10年国債の利率の動きは1.0%前後で推移しています。 給付利率が1.0%になると、これまでの制度と比べて月々約1万円の減額となります。
 東芝企業年金の原資は、社員の退職金です。社員は退職時に標準手続きをすると、 退職金の約7割が東芝企業年金として差し引かれます。会社は退職金の3割のみ現金で 支払えばよいのですから、キャッシュフローなどの点からも、会社にメリットがあります。
 もともと少ない企業年金もあてにしながら、老後の生活設計をたてているわけですから、 1万円の減額はたまったものではありません。
 東芝は福祉が充実した会社という説明で、入社し一生懸命働いてきました。 その福祉を簡単に切り捨てていくのは許せません。
 また今回の改定(改悪)に対する東芝労働組合の対応は、納得できません。 社員の生活と福祉を守るという、労働組合の姿勢と資質が弱すぎます。 会社の言いなりに見えたのは、私だけでしょうか。

東芝の職場を明るくする会
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