<<思い出の旅>>


<’94北海道旅行−−7/31編>
 北海道の朝はすがすがしい。 涼しい潮風が何処ともなく やってくる。 小樽港に降りてから間もなく、水平線の太陽 に引かれるように岸壁に車を止めた。 岸壁の先端では何人 かが昇ってくる太陽と背比べしている。 前では、つり人が つり糸を垂れ、その先では今、乗って来たばかりのフェリー が船体を休ませるように横たえている。 2年ぶりの涼しい北海道である。 でも、太陽の誘いを断 って岸壁を離れたためか今年はこの太陽に恋い焦がれる羽目 になってしまった。
 今日の予定は、積丹半島方面に行き、小樽に戻って定山渓 の保養所に泊まることになっている。 朝の早い道路は空い ているので気持ちよく走れる。 が、制限+10kのスピー ドを守るように心掛けた。 特に街中は制限が40kになる ので注意しなくてはならない。 余市の市街からは内陸に向 かう道と海岸線への道と分かれる。 海岸線は積丹岬そして 神威岬へと案内してくれる。 今年も神威岬のうに丼が目当 てである。 海岸線に沿った道路はカーブの連続で、トンネ ルも多く、抜ける度に景色が変わる。 奇岩があり、町が現 れたり、海水浴場とキャンプ場が交互に現れる。  集落を通るごとにガソリンスタンドが気にかかるようにな ってきた。 給油ランプが点灯しぱなしである。 ここには あるだろうと、町中をゆっくり走っても抜けてしまう。 こ の先はスタンドがなければ、やばいと思いながらも進んでし まう。 海岸線をはずれ山中の道となる。 どこからともな く霧が車を覆う。 スタンドなどあろうはずがない。 やば い。 胸が高鳴ってくる。 電話して、ガソリンを運んで貰 って、お金はいくらになるだろう。 それよりも、熊がでそ うな所でエンストしたらどうしよう。 走るよりしょうがな いか。 と、心を動揺させながらも、車は前へと進む。  また、海岸線に出て、神威岬の手前の町で、やっとスタン ドを見つけたが、まだ閉まっている。 つぶれていないこと だけを願って、帰りに入れることにした。 値段にはこだわ らない。
 2年前は、うしお食堂からの登り口しか神威岬へ行けなか ったが、今では、車のまま岬の近くまで行けるようになって いる。 早いためか、ゲイトが締まっているので、しばらく うしお食堂の駐車場で休むことにした。 何台かの車が止ま っているが人はいない。 食堂も閉まっている。 静かな朝 であるが、日差しが強く暑くなってきた。 でも、車の窓か ら入る風はすがすがしく感じる。
 朝が早かったので眠くなってくる。 バイクがやって来て、 ここから歩いて岬へ行くらしい。 うとうとしている内に寝 入ってしまった。 小1時間寝たようだ。 車も増え、海岸 に人の声がする。 8時をだいぶ過ぎている。 ゲイトは開 いているだろうか。 身支度をしている間に、バイクの人が 岬から帰って来て、何処に行くのか消えていった。  ゲイトは開いていた。 岬の広い駐車場には5、6台の車 が止まっている。 ここから岬へは、まだ1、000mほど 歩かなくてはならない。 道は整備され、新たに高台の展望 台もできていた。 快晴の太陽は、痛いほど光の槍を放つ。 人も多くなってきた。 みんな連れだって、岬を目指す。  新たに建てたのか丸太の女人禁制門をくぐると、海に浮か んだ岬が現れた。 この岬により潮の流れを変えっているが 右下の海も、左下の海も穏やかで蒼く澄んでいる。 何処を 見ても穏やかで蒼い。 小舟が一艘、うにでも採っているの だろうかじっーとしていて、そこだけ時間が止まっているよ うである。 燈台が近くになってきた、小高い上に建ってい る無人の燈台である。 ここにも看板があり、この種の燈台 のお決まりだが、昔は有人で苦労したようだ。 アイヌの神 聖な地に建てたせいかもしれないが、今ではシンボル的にな っているのもおかしい気がする。
 この先端から見る景色が美しい。 メイクイーンを立てた ような岩が蒼い海から突き出し、周りの岩礁に穏やかな波が 岩に当たると白い泡となって消えていく。 一直線に並んだ 岩礁が青みかっかた海と緑かっかた海とに分けて潮の流れも 変えている。 空には、カゴメが飛び、近くにきては眼下を 滑空していく。
 色鉛筆でスケッチしながら、2時間くらい居ただろうか、 ずいぶんのんびりしていた。 駐車場に戻るとアスファルト の地面の照り返しで暑い。 車の窓やドアを開け風を入れる。 車の日陰で展望台を見ると、何人かが展望台への道を登り降 りしている。 人生の経験と思い、登ってみることにした。 ただ、歩くだけではつまらないので、ランパンに着替え、何 分で上に着くか試してみた。 2分でゴール。 帰りは少々 疲れて走る気がしなかった。 道を変えたので、岬の全体が 良く見える。 ほんとに、穏やかな海である。  うしお食堂では、生うに丼2、000円を注文する。 ま もなくやってきた「生うに丼」のうには生うに、どんぶり一 面にのっている。 そこの海で採れた近海物の生うに、とろ っと口に入り気分はうっふっふである。 うには生がいい。  食堂を出て、海辺の磯に行くと小屋でうにをむいていて、 きれいに洗っている。 そして、磯では磯遊びや海に入って なにやら獲物を採っているおばさん集団がいた。
 小樽への帰り道、唯一のガソリンスタンドが開いていた。 20L入れて金を払う。 高い値段ではなかった。 ほっ。 海岸線の道路には海水浴場がいくつも現れ、道路際の無料駐 車場にうまく入れることができた。 今年は北海道の海に入 るつもりでいたので、早速実行した。 冷たいが入ってしま えば、それまでで、遠浅ではないので波打ち際でちゃぼちゃ ぼやっていた。 小1時間もいただろうか、手持ちのポリタ ンの水で体を洗い着替える。
 3時ころだが、日差しはまだ強く日焼けしそうである。 海水浴のため余市のニッカウイスキーには寄れないことにな ってしまった。 後は定山渓の保養所に向かうだけである。 風呂で潮水を洗うためにも、5時半ころには入りたい。  行きはガソリン切れ、帰りは時間の心配となってしまった。 余市を過ぎ、小樽の市街地を通り、定山渓への道道を探す。 小樽からは4〜50分で保養所に着いた。 途中、ループ橋 あり、ダムあり、いくつものトンネルありで変化に富んでい る道道である。
 保養所は2Fに5つほどの客室と使用していない和室の大 部屋がある。 私たちの部屋名はトウ爺で10畳+αにトイ レが付いている。 風呂と食堂は1Fで、早速、風呂に入る ことにした。 10人は楽に入れる浴槽に一人、ちゃぽちゃ ぽした。 夕食では、焼きうにがでたが味気なく、やはり、 うには生に限る。 でも、3人分食べてしまった。 捨てる わけにはいかない。  洗濯も終わり、風呂にも入り、部屋でごろんぱしている内 に、うとうとして後は憶えていない。
 では、さようなら。        UFUFUのふ

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<’94北海道旅行−−8/1編>
 まどろみの中を、窓からの光がカーテンで拡散され淡く 室内を照らしている。 ただ、今の頭の中は周りが明るく なって来たという認識だけである。 この、うつらうつら する時間が楽しい。 保養所の朝はのんびりとした時が流 れている。
 カーテンの隙間からの日差しが目を打つようになって来 た。 光の強さが増してきたようだ。 もう、朝食の時間 になっていた。 昨日の疲れなのか深く寝入ったようであ る。
 保養所を出た時は、最後の客となっていた。 保養所も 今日から連休となるようで、あわただしく片づけをしてい る。 今年の北海道旅行は、大まかな日程しか決めていな い。 車の中で今日の予定を計画したが、すぐには決まら なかったが、とりあえず札幌市内に行くことになった。
 ガイドブックを見ながら、雪印乳業の工場見学をするこ とにした。 なにせ、ここは北海道である。 地図を頼り に工場に着いたのは、丁度12時であった。 早々に受付 けで工場見学を申し込む。 4〜5人の受付け嬢が事務処 理を行っている。 しばらくして、8人くらいの単位にし ての見学が始まった。 担当の案内嬢は坂本さん、名札を 確認した。 なかなかエグイ娘である。 牛の首に付ける 土鈴(青銅製)から始まり、バターの原料から製品化まで の工程をミニチュアで展示し、本物の作業機械も展示して ある。 坂本さんの顔を見つめながら、思わず説明を聞き いってしまう。 次のコーナーは、チーズの製造工程であ る。 バターとの製造過程の違いを良く表していて、ここ でも坂本さんの説明にうっとり。 バター、チーズはとろ けごろがおいしい。 展示コーナーの最後は、フリーズド ライ製法によるスキムミルクを製造する大きなタンクの展 示で、中を覗ける様になっている。
 展示館を出ると、製造現場に案内してくれる。 ガラス 張りの渡り通路から見おろす様になっている。 オートメ ーションされ人は少ない。 製品の種類によりライン分け されているが、以外に小規模に見える。 説明では札幌一 円の需要に対応しているそうである。 (が、札幌工場の 印刷の飲料パックを見でいるぞ。) 見学の終了は、休憩 室でのアイスクリームと牛乳。 食べ放題、飲み放題では なかった。
 工場を出て、ラーメン横丁に昼食を食べに行くことにす る。 車を近くの駐車場に止め、横丁の方角に進むこと5 、6分あまり迷うことなく、ラーメン屋の続く長屋に。  端から端まで2往復ほどして適当に決めた。 どこの店の 何など知る由もなく、すべてが初めて、新鮮の割には古く さい店にはいてしまた。 でも、味はおいしかったですよ。
 次の観光場所は、札幌ですからサッポロビール工場であ る。 守衛がいない正門?から車で入り人通りを縫うよう に大きな駐車場に警備の誘導で入る。 工場見学の申込み にはまた、正門?まで戻ることになった。 受付けを済ま し、最長の90分コースを選んだ。 待合い場で20分ほ ど待たされ、案内嬢が現れた。 まずは、入り口に20人 くらいの集団ができた。 案内嬢が案内の概略を話してい る。 なかなかのup−bowlである。 名札には高田 と記してある。 次に私は、左薬指に目が行く。 日本? の女性は忠実な人が多い。 次の目線は、うふ。
 見学の内容は、えーとだいぶ忘れている。 中年のおっ さんがやたらと、高田さんに絡んで質問している。 気が 気でない。 ビールの製造現場を見て回ってから、資料室 へ。 この地で、ビール作りを行う理由やきっかけなどの 話しや、それらに関する資料や文献、写真などが展示され ている。 最後に20分ほどの人形を使ったスライドショ ー。 途中、他のグループと重なった。 60分や30分 くらいのコースもあるようで、説明の声が入り交じってい た。 私は、高田さんに案内された幸せを胸に仕舞った。
 熱い思いとビール園への思いを振り切り、工場を出たの は5時を回っていた。 これから、日本海側を北上し留萌 へ向かうことにした。 札幌市内を出て、石狩川の河口の あたりで道に迷ってしまった。 ダートの道を前方を塞い で、こちらに向かってくる、大型ボートには驚いた。 あ まりにもの恐怖心で、ハンドルを右にきり右折したのが運 のつきである。 右も左も上も下も不明。 やっと人を見 つけ幹線道に戻ることができた。
 薄暗くなってきたので、札幌郊外のレジャーランドの駐 車場で泊まろうとの提案はあえなく却下されてしまった。 ここでなら多少時間もあるし、プールにも入れると思った のに。 若いギャルの水着姿を脳裏から振り払い、日本海 にでた。
 7時30分、厚田村の公園「夕日の丘」に、ここは休み に入った駐車場が公園の駐車場であった。 留萌まではま だ遠い。 眼下は日本海、後ろは全貌が暗闇の隠された暗 闇の丘である。 結局、休憩が宿泊になってしまった。
 今夜は大変。      ufufu

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<’94北海道旅行−−8/2編>
 寝台兼居間兼食堂も兼ねるボンゴでの生活が 始まりました。 目を醒まして、時計をみます。 ”6:04”、一日の始まりは時間の確認から 始まります。 もうすでに起床する時間になっ ています。
 朝の日本海は、曇っているように見えます。 温度計は26°c。 この駐車場を出る(6:45) ころは、周りが晴れわたってきて、温度も27 .5°cになっています。 いつもの夏なら2 0°cにもならないでしょう。 日中どうなる のか?
 留萌の岬にある「海のふるさと村」の駐車場 での朝食(8:30)は、目の前に青い海が広がり、 ときたま汽笛が聞こえて来ます。 ここは高台 になっているので、窓を全開にしておくと涼し い風が入ってきますが、相変わらず日差しは強 く暑い空気が北海道に寝そべっています。
 朝食を終え、留萌を後にします。 留萌は漁 港を中心に栄えたような町で繁華街を過ぎると 道路だけが日本海に沿って延びています。 こ れから、日本海を北上し、サロベツの手前で内 陸に入り豊富のレストハウスで昼食をし、クッ チャロ湖に向かう予定です。
 陽炎立つ前方を真っ直ぐに進みます。 左手 は日本海の波が穏やかに砂浜を濡らして、砂浜 を乾かしながら、また戻っていきます。 突然 右手に、大きな木造の建物が現れました。 に しん番屋の建物で見学料を払い、中に入ること にしました。
 中は土間から始まり、この土間は「やん衆? 」の食堂を兼ねています。 左手は網元の居間 や寝室などの畳の部屋がいくつかあり、右手は 2〜300人が雑魚寝できる二段三列の板の間 がL字を描くように配置されています。 奥は 台所となっており、大きなかまどが置かれて、 食器棚が整然と並んでいます。 この建屋の中 央に立つと、大きな空間に気がつきます。 周 囲は窓が大きくとられ中を明るくしています。 屋根は高く、太く大きな梁で支えられ力強く頑 丈になっています。
 外に出ると、強い日差しが待っていました。 車の中は暑くなていて、すぐにクーラーをかけ 出発(10:50)です。 これから、豊富を抜けオ ホーツク側に向かいます。 途中、網走ハーフ に向けてのトレーニングを6kほど走ります。 2車線の道路の歩道は広く走りよく、どこまで も続いていて気持ち良く走れます。
 豊富のレストハウスに着いたのは2時ころで しょうか? ここは2度目で、100円で牛乳 飲み放題です。 ジンギスカンを頼みます。
  ジンギスカン 700円 x 2
  牛     1100円 x 1
  牛乳     100円 x 4
  ライス    200円 x 2
       計3300円
 これで、ずいぶん食べごたえがあります。 こ のレストハウスは町営で、牧場内の大きな敷地 の小高い丘の上にあり、牧草地が山肌に沿って 波打って見え、その中に牛やひつじが草をはん でいます。 前回来た風景が今もあり、うさぎ 小屋が幾分変わっているくらいでした。
 来た道をそのまま帰るより、新たな道に挑戦 と思いレストハウスを後に(15:17)しましたが、 道に迷いしばらく逆走してしまい、やっとの思 いで道道の標識を見つけました。 この辺は人 家もなく、たまに車が通るくらいです。 迷っ たら大変です。
クッチャロ湖に着いたのは、5時近くになっ ていました。 この周辺は一度来ているので、 迷わず湖畔のキャンプ場に到着しました。
   貸しテント1500円
   大人    200円 x 2
   小人    100円 x 2
           計2100円
これが一日の使用料です。
 夕食のための、材料を町まで買いに出かけま す。 ここから1kmちょっとくらいに商店街 があり、そこのスーパーで買い物を済ませます。 北海道らしく海産物と思うのですが、さにあら ず大した物はありません。 地場に来ると、漁 の有りなしが直接に小売りに響くようです。
 湖面と遠くにある対岸とが暮れゆく光を受け 最後の光を反射しています。 一段と空が暗く なって黒い幕が一枚一枚増えていくようです。 懐中電灯の光で夕食が始まります。 タイやヒ ラメが有ったか今は昔、忘れました。
 それでは、明日、クッチャロ湖の話しをする ことにして今日はこれで、お休みなさい。
             ufufu

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<’94北海道旅行−−8/3編>
 クッチャロ湖の朝は、湖面からやってくる。 波を立てぬ様にゆっくりゆったりとやってく る。 朝の存在を隠そうとしても、陸に渡る 時に、もうしわけ程度に波を立てる。 だか ら、その時やってきたことが分かるのである。 岸辺が明るさを増すと、対岸も明るさを増し てきた。 空気が澄んで白い水辺、緑の陸地 、青い空の境がはっきりしている。
 周りのテントからも起きだし、朝の支度を している。 私たちの朝の支度も始まった。 卓上コンロの上にはフライパン。 さて何を 作っているのだろう。 お湯を沸かし、朝の コーヒーを楽しんでいる間に朝食が出来上が った。 湖を眺めながらの朝食は、気持ちを ゆったりとさせてくれる。
 それぞれが、今日の予定に従って行動して いる。 10時ころには、キャンプ場は閑散 として気の抜けたようである。 私たちは連 泊なので、テントを張るのによい場所を探す ことにした。 今夜は持参のテントを使うの である。 木陰を探し太陽の黄道を考え?て とある場所に決めた。 管理事務所に手続き を行い、念願のボートの手続きも行った。
 ボートが10艘くらい桟橋と岸辺に繋がれ ている。 20mくらい続く桟橋の突端から ボートに乗る。 そこまで行く間、水中をず っと見ていたが、岸辺に2〜3cmの小魚が いたようないないような実にはっきりしない 湖である。 さて、沖には何が潜んでいるか ? ボートを漕ぎ出して行く。 突然、オー ルが重くなった。 何だろうと恐る恐る振り 返ると、それは何と水面に浮かんでいる水藻 のかたまりであった。 所々に浮かんで見え る。 湖底にも藻の生えている箇所が点在し ている。 オールで湖底をつっつくと、きめ の荒い土がほじくれる。 ここの湖は最高で も水深2mほどで、どこまでも平坦な底が続 いている。 対岸までは遠すぎて行くことが できないので、同じ様な所をぐるぐる回って 遊ぶことになった。
 ボートを降りると、もう昼時で昼食の準備 である。 その間、ランニングをすることに した。 キャンプ場を貫く岸辺に沿った道路 から出発する。 300mほど進むと白鳥を 観察する小屋が現れた。 いままで気がつか ない物が、走ることによって周りの様子が分 かってくる。 湖を離れ、街中を見てこよう 。 突然の走人なのか犬が吠えてうるさい。 野良ならやばいが放し飼いもあり、犬は厄介 な存在である。 キャンプ場に隣接して遊園 地があるが閑散としている。 ついでに国民 宿舎の様子を見てきたが、こちらは繁盛して いるようである。 1kmほどで街中に入っ た。 ここは、稚内と紋別を結ぶ場所で、ま た内陸、日本海へ抜ける箇所にもなっている 。 周囲1kほどの小さな街で、ちょうど夏 祭の最中であった。 100mほどの一角を てきやの屋台が並んで、そこだけ人が混雑し ていた。 あとは閑散とした静かな町である 。 ラントレーニングは30分ほどで、キャ ンプ場に戻った。
 昼食が終わると今度は夕食の準備となる。 キャンプ生活は食事との戦いでもある。 買 い物に先ほどの町まで車で出かける。 目星 いスーパーは一軒。 駐車場に車を止める。 アスハルトの照り返しで暑い。 今晩の献立 を決めながらの買い物はエキサイティングで ある。 献立から材料を決めるのではなく、 材料から献立を決める場合は何が出来上がる のか楽しみでもある。 さて、何が出来上が ったか、思い出すことができない。 または 思い出さない方が良いのかも知れない。
  今日のデータ
   11時現在  摂氏32度
   16時現在  摂氏25度
   21時現在  強風
   ラン     30分
   軽油     40L 3422円
   車総走行距離 25904k
      (出発時24942k)
              ufufu

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<’94北海道旅行−−8/4編>
 朝、強風である。 テントが右に左に揺れ 風と共にスイングしている。 軽いリズムの 時はいいが、ffの長く続く打楽器などがく る時などは飛ばされそうになる。 外に出る と上に架けたタープテントのポールが倒れて タープの端が風にあおられてパタパタと音を 立てている。
まだ、陽が上がらぬクチャロ湖は黒く沈ん で、その上を強風が吹くたびに白い波を激し く震わせる。 岸辺にはその白波を集めたよ うに風花が立ち、まるで洗濯機の泡の様であ る。
 朝4時、強風の中の片づけが始まった。  昨夜からの強風で、うふとさおは車に避難し ていた。 りょうを車に運び、テントの片づ けを行った。 今にも潰れそうなテントでは 心配でのんびりできない。
 明るくなってくる湖は灰色に染まっている。 朝は白い絵の具かも知れない。 夜の黒を朝 が白くしていく。 白ですべてが埋まった時、 太陽が現れ、それぞれに色を付けていく。  湖にも色が注ぎ込まれ、波で湖面が揺れるた びに太陽からの色のプレゼントをこぼしてい る。 キャンプ場にも太陽のプレゼントがや って来た。 青緑の芝、その所々に茶色い土 がのぞいている。 青いテント、黄色いテン ト、緑のテントなどが強風であおられ、半分 潰れた様になっているテントもある。 まだ 早いので寝ているのだろうか。
 朝食は、湖を見つめながら車の中で、しか し風が強く落ちつかないので、風のない場所 に移動することになった。 昨日、ランの時 覚えたキャンプ場が下に見える高台の公園に 落ちついた。 車を風よけにして火を起こし 朝食を始める。 紅茶、コーヒーにパン。 いつものパターン。 でも車の中ではこれが 一番手軽である。
 今日は、この近辺の川で砂金採りをするこ とになっている。 ここから30分くらいで あろうか、ウソタンナイ川の砂金採取場に到 着した。 時計は9:30になっていた。 2時間1人500円。 砂金採り放題。 用 具の貸出無料。 予め砂金を入れた砂金すく いができるコーナーと実際に川に入って砂金 を探り採る実体験コーナーがある。 砂金す くいは制限時間10分??である。 私たち 4人は実体験を申し込んだ。 胸まであるゴ ム長靴、土をかき採るかっちゃ、かき採った 土を乗せるビート板の様な板、そして金を入 れる(付ける)赤い布切れを貰いいざ川へ。
 おじさんが今日は空いているから何時間い てもかまわないとのこと。 その時、私は目 の色が変わったか? いや、のんびりと楽し めると思った。 川は15mくらいの幅であ ろうか、深い所でも50cmくらいである。 流れは気にならないが、漬物大の石が所々に あり、先人が掘った深みがある。 遠く離れ た場所で黙々と砂金採りをしているおじさん は、一獲千金をねらった山師らしい。 管理 人が向こうはあまりでない、大きな夢を狙っ ているのだろうと話していた。
 まずは、砂金採りの教授、管理の人が一通 りのやり方を教えてくれる。 左足で板を押 さえ、かっちゃで川底の土を板に乗せる、小 石を手で除き、水中で板をゆすりながら泥を 取り除く、比重の重い黒ずんだ砂鉄を集める、 それを薄く伸ばし、りんごくらいの直径を集 めたらプロで、普通プラムくらいで、さくら んぼの時が結構ある。 それから、目を凝ら し金を探し当てるのである。 針の先の様な 砂金が、りんごであれば1粒、プラムであれ ば3回に1粒、さくらんぼであればほとんど 採れない。 たまに、大粒が出ると思わず誇 らしげに胸を張って、見せて回るので興奮の あまり落とすことがある。 その時はガック リ。
 中腰が多いので、一堀ごとに腰が痛くなり 集中力がなくなってきたようだ。 砂鉄の残 る確率が小さくなってきた。 腰を休め、川 の中を見ていると、今まで夢中だったので気 が付かなかった「さかな」が泳いでいる。 10cmくらいのが結構たくさんいて、手で 捕まえそうである。 昼を忘れて、4時間く らい川の中で砂金を採っていた。 結果は4 人で、500円で売っている砂金入りキーホ ルダ2個分、砂金なしキーホルダを買って収 穫の砂金を入れた。
 砂金堀を後に、サロマ湖へ急いだ。 オホ ーツク海に沿った道路は、気持ちよく走れる。 途中、キャンプ場の看板があったので、後学 のためと思い覗いて見ることにした。 ここ は枝幸町の「ウスタイベ千畳岩キャンプ場」 で、管理人がいない無料のキャンプ場であっ た。 設備はみな綺麗で、中央に炊事場、綺 麗なトイレ2カ所、車が入っているため痛ん でいるが芝+雑草が一面あり、サッカー場が 2、3面取れそうな広さがある。 また、岬 の先端にあるので、三方が海で景観は非常に よろしい。
 予定を変更して、ここでキャンプすること に決めた。 枝幸の町でスーパーを探し、夕 食の材料を買った。 海の町でも以外と魚介 類はすくなく、質も古そうである。 漁のあ るなしが左右しているのか、買う必要がない のか、都会に持って行ってしまうのか分から ないが、天候はいいので海はしけていない。
 キャンプ場に戻り、宿営場所を決める。 空いているのでどこでも構わない。 車が5 、6台止まっていて、それぞれキャンプして いるのみで、実にゆったりとしている。 ま だ、時間が早いので海岸にでてみた。 海は 穏やかで、青い波が茶色い岩礁に当たる時、 白い泡を立てって消えて行く。 波が引くと ともに引き潮のハープが潮音を奏でる。 潮 溜まりには、子供がその中に入って遊んでい る。 陽で温められて暖かい。
 早めの夕食の支度が始まった。 U字溝の コンクリ竈で炭火を起こし、ジンギスカン料 理に取り掛かった。 ここは、かにが本場で あるが海の見えるキャンプにはジンギスカン がよく似合う。      UFUFU

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<’94北海道旅行−−8/5編>
 朝は一瞬、すべてを白くし、白紙に戻してし まいます。 このウスタイベにも白いきらめき がやって来たようです。 車から降りると芝が 濡れています。 あくびした頬を柔らかな風が 撫でて行き、後に潮の香りを残して行きます。
 すでに太陽はお目覚めです。 水平線の太陽 からは一筋の赤い閃光となって私を照らします。 その光もゆらゆら揺れながら青い海の中にとけ 込んで消えて行くと共に、ぐんぐんぐんぐんと 太陽が上がってきました。
 ウスタイベ千畳岩キャンプ場の風景も陽を受 けて明るくなってきました。 早々に、朝の食 事を済ませ枝幸の無料キャンプ場を出発(6:30) します。 気温は25度。 今日も暑くなりそう。 オホーツク海に沿ってサロマ湖に向けて南下し ます。 途中、日の出岬キャンプ場の様子を見 に立ち寄ります。 ここは有料で綺麗なバンガ ローもあり、芝の上にテントが張れますが少し ばかり傾斜していて、駐車場を股いて海へと落 ちています。 流氷を見るための大きな展望台 もあり、岩場では磯づりが楽しめそうです。
 8時過ぎ、気温は28度。 例年なら20度 以下です。 暑い暑い。 9時、紋別の流氷科 学館に到着。 まだ閉まっています。 ここは −20℃の体験とマルチスクリーンが夏場の売 り物ですが、やはり流氷の時期にくるのが一番 でしょう。 広い駐車場に囲まれた会館の外に は、かにの爪と鮭の頭のオブジェがあり旅行者 を引き寄せます。 海辺は護岸工事され風情が ありませんが、堤防が装飾されたはめ石で遊歩 道となっています。 海に入る人はいませんが 隣接して大きな屋内プールがあり、厳冬期でも 水泳ができそうです。
 先を急ぎます。 この辺は一度きているので 地理感があります。 紋別空港によるべき左の 道に入ります。 1日2便? 今はDC8?が くるそうですが、以前、YS11を見たくて立 ち寄りましたが時間が合わなく、今回もDC8 が着陸するのを見ることができませんでした。 でも、一生懸命に働いている職員の若く美しい 姿を見ただけで満足しました。
 ここまで来ればサロマ湖まではあと10k、 峠からふるさとを見る思いです。 湧別に着い たのは10時ころ、スーパーで食料を買い込み サロマ湖の先端にある三里浜キャンプ場に到着 します。 オートキャンプもでき、シャワー設 備も整っていて、海水浴を楽しんでいます。 今年は、オホーツクでの海水浴を1つの目的に していたので、その目的が果たせそうですが、 止めにしました。
 サロマ湖は以前は淡水湖でしたが、ホタテの 養殖のため?20kmほど続いた砂州を切り海 水を入れたため今では海水湖となっています。 この切り口は2カ所あり、今は塞がれている旧 切り口では湖全体の海水化ができず、湧別町側 で切った口が現在ではサロマ湖を包むように延 びた左手の砂州、常呂町から延びた右手の砂州 に分かれています。 ところが、常呂(ところ )町側では川が流れ込んでいるため淡水化現象 が現れ、新取水口を作ったため2つの切り口が 出来てしまった。 それぞれの漁協の利権が絡 んでいて、自然とはいかないようです。
 サロマ湖の西の砂州は竜宮街道と呼ばれ、砂 浜の道を歩くのですが、なんと舗装された道路 があるではないですか、いやーまいった。 漁 港でも作るのかあるいは浸食を防ぐためかコン クリートの護岸工事までしています。 20分 ほど歩いて先端に着きます。 ここは幅30m ほどの狭くなった砂州を護岸せずに切ったので、 今では切り口が100mほど東の砂州と離れて います。 潮がオフォーツクからサロマへと流 れています。 この流れは早く泳ぐものなら、 すぐに流されていまうでしょう。 ずーと見て いると吸い込まれそうな恐さを覚えます。 そ の流れから遠ざかり入り江の砂浜で腰を落とす と、ショロショロ、ピロピロと水の寄せる音が 聞こえます。 その音だけが心よく耳に入って 気持ちを穏やかに平和にしてくれます。 ずー と聞いて居たい気持ちを振り切り戻ることにし ます。 戻り道、東の砂州のワッカの原生花園 と違い、こちらは雑草の野原が続いているよう な感じで、暑さのためか草は焼け、花は枯れて 荒涼とした様子です。
 サロマ湖畔の緑館のお風呂の入ります。 1 日以来のお風呂です。 体も洗い、洗濯もしま す。 ここでゆっくりと休憩とれます。 やは り風呂はいい。 ここの湖に面した露天風呂で 「うふ」を期待したのですが、完全に目隠しが されていて、以前見たあの「うふ」にめぐり逢 えません。 残念。 この緑館の風呂は’87 サロマ湖100kマラソンから4回目の利用で す。 別に気にいった訳でもないのですが、近 辺に温泉場がなくここが便利だからでしょう。 ここの温泉は鉱泉で沸かしています。 まだ新 しく、温泉が欲しいということで町が温泉を堀 り、やっと出たがすぐに枯れてしまい。 また 堀なおした曰く付きの温泉です。 風呂の入っ てしまえば、町民、行政、観光業者、皆、裸と なるでしょうか。
 緑館はサロマ湖の中央部にあります。 ここ を出て東の付け根にある東急リゾートに向かい ます。 泊まるためではありません。 その向 かいのキャンプ場に入るためです。 途中、白 帆で夕食の材料を買います。 もちろんホタテ と北海シマえび。 ホタテは貝柱と殻付きにし てもらいます。 貝柱は生食用、殻付きは網焼 き用です。 北海シマえびは湯でたて、味付け なしでおいしく食べられます。 この店は旦那 は漁師で、かみさんは隣で居酒屋をやっていま す。 ほっけやカレイは一箱売り、ますが一本 5〜600円で売っています。 80cmほど のサメは0円です。
 栄浦キャンプ場に入ります。 オートキャン プ場ではないのに車の乗り入れができるキャン プ場で松林の隙間に車を止めてテントを張れま す。 道路をはさんで東急リゾートがありその 向こうはサロマ湖、そのまた向こうはオホーツ クの海があります。 夕食後に東急リゾートに 買い物に行きます。 買い物ついでに8mmの 充電、30分くらいうろうろしていたので余分 な買い物もしたようです。 この東急リゾート にもなにかと縁があります。  栄浦キャンプ場の夜は寝静まっています。 もう、今日は疲れたので寝ます。 お休みなさ い。 明日、またワッカの原生花園でお逢いし しましょう。
             うふふ

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<’94北海道旅行−−8/6編>
 朝5時、お目覚めです。 寝る時間が早い ので、朝が早くなっています。 気温22℃。 温度計を見るのが日課です。
 朝の支度が始まりました。 隣のテント、 前のテント、廻りのテントが動いています。 昨夜の残りで朝食を済ませ、栄浦キャンプ場 を出ます。 ネイチャーセンタに5分ほどで 到着。 8時32分。 気温は27℃になっ ています。
 自転車を借り、サイクリング。 私は、ラ ンパンランシャツに着替え走ります。 車止 めのゲートをくぐり花園の中へ、4m幅ほど の道の両側に草花が咲き誇っていてきれいと 言いたいのですが、今年の夏は最悪で暑さの ため可憐な花は皆落ちています。 ただ、は まなすの赤い花と赤い実が地面からの照り返 しでギラギラと光って自己主張をしているよ うです。 以前、車を入れたため道は舗装さ れていますが、今は巡行バスしかはいれませ ん。 500mほどで左右に分かれる道にで ます。 右は砂州の付け根へ、左は砂州の先 端ですが、4kmほどで終点でその先へは、 夏場は行けません。 道などはなく森林や湿 地などで危険だそうで、舟で行くか冬場のス ノーボートで行くしかないようです。
 まずは、左へ進路をとります。 ほとんど 自転車の観光客で、1人だけランナーに出合 い、私は変人と思いました。 相手も驚いた でしょう。 いや待てよ。 ここは、夏場の SBの合宿場所。 あの有名な瀬古も、ここ を練習コースに入れていたと聞きます。 あ の、金井、谷口の事故死もこの常呂町で、偶 然見つけた慰霊碑を思い出します。 練習風 景も見たことがあります。 今年はどうして いるのでしょうか。 気にしてもしようがあ りませんが。
 さて、花園の一本道は前へと続いています。 右手は8mm、左手は空っぽで写しては走り、 走っては写しを繰り返しでゆっくりと花を眺 める余裕はなく、ただただ慌ただしく海水の 取水口に着いていまいました。 ここには監 視所がありますが、何を監視しているのかは 定かではありません。 ここのおじさんに花 を案内してもらったことがありますが、今は どうでしょうか。 橋を渡り赤土の道に入り ます。 500mくらいで終点で、以前と少 し様子が変わっていて、整地され地下水が飲 めるようになっていました。 この地下水、 はじめてきた時、監視のおじさんから飲ませ てくれた時のおいしかったこと。 今は蛇口 をひねると誰でも飲めるようになっています が、あの時の水はありませんでした。
 帰りも走りです。 暑さが身にこたえてき ました。 もう走りたくないと思っても走っ てしまうこの性は苦節13年の賜でしょうか。 ときたま立ち止まって折角の景色を見ます。 黄色や赤、これでも10種類以上の花が咲い ているのでしょうが名前がわかりません。  だいぶ枯れたような草花も目に付き、暑さは 人間だけではないようです。 ここに住み着 いている北きつねにもまだお目にかかってい ません。
 駐車場に戻り自転車を借りて、こんどは付 け根までサイクリングです。 今考えると、 よくやったと思います。 暑い中、ただただ ペダルを漕ぐのみで、日差しは強く日焼けす るばかりです。 1時にこの原生花園を出る 時は、気温は33℃になっていました。
 常呂町の喫茶店でアイスクリームを食べよ うとして、海水浴場の駐車場に車を止めます。 ところが、中はアベチャンのみ小人禁制です。 がっかりやら怒りやらで、海水浴をすること に決めました。 この海水浴場は堰堤で波消 しと砂の流失を防いぎ、沖合い50m幅10 0mの内にロープで碁盤の目のように、10 数個のエリアを作っています。 海に入ると なんと冷たいこと、地元の人は今年はすごく 暖かいそうですが、全身に力を入れ頭まで潜 ります。 なれると平気ですが、冷たい塊が あり、あわててそこを抜けます。 水の中は なにもいないようです。 堰堤まで行くと、 少々砂が掘れて2mくらいの深さになってい ます。 泳ぎには自信がないので、足の届く 範囲に戻り、波打ち際まで戻ると、20cm ほどのさかなが5、6匹群れて泳いでいます。 その様子を追いかけながら観察です。 念願 のオホーツク海は冷たい海でしたが、さかな と遊んだことは印象的でした。
 1時間ちょっとで切り上げ、網走に向かい ます。 明日は網走ハーフで、ほんとうは体 を休めるところですが観光旅行です。 ハン ドルは能取岬に切っていました。 この岬は 50mほどの断崖が続いていて、流氷の来る 時期は景勝の地となるのでしょうね。 馬が 放牧され、白黒斑の灯台とどこまでも続く水 平線が印象的でした。
 網走市街に入り、まずは西条3??へ、網 走ハーフマラソンのレセプションが始まって いて抽選会をやっていました。 もっと早く 行けばよかった。 何も飲み食いせず何も貰 わず会場を出ました。 有料駐車場に車を入 れ銭湯に行くことにしました。 男女別の入 り口を男湯の方に入ります。 番台は背が高 くお金を払う時の楽しみはありませんでした。 8畳ほどの脱衣場、3畳ほどの湯船、町の小 さな銭湯ですが疲れと汚れをきれいに取って くれました。
 風呂上がり後、街中へ買い物と食事に出か けます。 みやげ物屋を何軒か物色している 時、あの’95東京国際マラソンで優勝した ワイナイナイがいました。 hey!「アシ タ ハシルノ デスカ?」 「ソウデース」 「ガンバッテ クダ サイ」 店の人も加わ りペラペラ紙にサインして貰いました。 彼 は、この網走ハーフ、それに続く、北海道マ ラソンにも優勝することになります。  夕食は郷土料理屋に入ります。 細い階段 を2階に上がり、薄暗い店の中へ、普通の焼 き魚を注文したためか、あまり印象ある食事 とはなりませんでした。
 早朝まで無料になる駐車場を出て、寝場所 を探しにでます。 山上にあるキャンプ場を 探したのですが見つかりません。 展望台の ある駐車場ではアベチャンの車をおどかした りして悪いことをしてしまった。 結局下に 降りて網走刑務所前の駐車場へ、夜間は無料 です。 旅館など頭のかけらもありません。 これが自然なのか、ただただ貧乏なのか。 網走の夏は暑すぎで、気象庁始まって以来の 熱暑が続いています。 外は刑務所、厳重に 戸締まりしているので暑くて暑くて。 明日 は、レース。 早く休まなくては。
 夜中、5、6回エアコンを入れ、熟睡でき なかった。
              ウフフ

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<’94北海道旅行−−8/7編>
 土手では女子グループがレース前のトレ ーニングです。 朝早いのに大変ですね。 こちらは朝の食事中、レース前の緊張はな く、このような時はよい結果はでません。 案の定、いや、暑すぎたのです。
 大会前に刑務所の見学。 時間が早いの で中には入れません。 外側で記念写真を パチリ。 あちらこちらでもパチリ。 煉 瓦色の塀は美しく連なり、正面玄関の鉄門 は堅く閉じられています。
 昨日の駐車場に車を置いて受付に行きま す。 スタートの10時まで2時間ほどあ るので近辺をぶらぶらしながら日陰で休み ます。 雲ひとつない良い天気です。 青 い空、暑い夏、網走は燃えています。 そ して私も...
 スタートライン並びます。 ちょうどこ こはアーケードのひさしで日よけになって います。 前にいる学生はペットボトルの 水を浴びるようにゴクゴクしていて、これ は初めて見る景色。 スタート直前だぜ!  1kほどして海岸道路へ、みんなずいぶ ん早いぜ! 前に大勢いるな! 女がぬき よる(濁ったら大変)。 5k20分チョ イ。 これが限度、このまま行こう。 海 水浴場。 楽しんでいるな。 給水で立ち 止まっているのは俺くらいかな? みんな レースしているぜ。 折り返し手前で雲で 日が陰った時は、これが本来だぜ! 涼し い涼しい。 束の間の涼しさが過ぎ去る時 気力も持って行ってしまった。 先頭とす れ違う、折り返しはまだか? まだまだ先 。 折り返しは? 折り返し...
 折り返しても足は上がらない。 完走。 完走。 給水エイドで水を飲み、水をかぶ る。 スポンジには砂が付いてる。 思わ ず後ろにいるなと実感。 残り6k。 交 通規制している1車線を走る。 隣の車線 では車が渋滞。 私をスターにしてくれる。 同じ車と平行に走っている私は早いのか、 相手は赤いポルシェ。 だったかは忘れた。 残り5k。 海岸線に夏の陽は容赦しない。 時計を見る。 後30分くらい我慢。 3 0分がすべてを解決してくれる。 30分 30分我慢我慢。 残り4k。 歩きはし ない。 これで我慢しよう。 残り3k。 まだまだ海岸線は続く。 カーブしている ので目標が見えない。 とにかく前へ。 残り2k。 市街地に入れば後少し。 後 1k。 アーケードの日陰を選んで走りま す。 直線、ゴールが見えます。 やとや とゴールしました。 1時間40分台。

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<’94北海道旅行−−8/8編>
 和琴半島は屈斜路湖の中に突き出した 半島です。 そしてここは火山の噴火口 でもあります。 そのカルデラ湖の中に この和琴キャンプ場があり、一つは区画 化され整然としたキャンプ場、もう一つ は砂浜に勝手にテントが張れるキャンプ 場があります。 昨夜気が付かなかった 砂浜のキャンプ場を借りることにしまし た。
 「キャンプお願いします。」「大人3 00円、小人200円」「どこでも好き な所に張って」。 木の一本立っている 場所を選び、荷物を車から運びます。  3回も4回も200mほどの距離を往復 します。 荷物は重く疲れますが、私は 頑張ります。 だって持てるから、重い 物を持てるからです。 疲れても疲れて も、ああ疲れたい。 我が家は釘なしの 数寄屋作り、一生懸命に建てました。 そして庭園は砂の回廊、その前には湖が 開け、近景は築山の半島、遠望すると外 輪の山波が続きます。
 朝とも昼ともつかぬ食事で腹ごしらえ。 早速、海パンに着替えて屈斜路湖の中へ。 思ったより冷たくありません。 遠浅に なっていますが沖には出ません。 どこ でドッボーンとなっているか分からず。 遠出は恐いです。 水中には何もいず、 ただただ水だけで火山で酸性が強く、さ かなは育たないそうです。
 湖から上がって雑誌でお馴染みの露天 ぶろに入りに出かけます。 小さな6畳 ほどの池が露天ぶろです。 縁は石で囲 われ置き石を踏んで湯の中へ入ります。 足を入れたとたん飛び上がりました。 熱い湯でかき回すと、湯の花が立ち汚く します。 表面には湯垢と落ち葉が浮き 岩石に生える草や木には蜘蛛の糸が絡み 付いていて、汚さと熱さで中に入るには 相当の勇気がいります。 底は小石が敷 き詰められ足の裏を痛くし、膝まで入れ て出てしまいました。
 半島の周りを海パン1枚で歩くことに なりました。 ちょっとそこまでが一周 になってしまいました。 左廻りで5分 くらいして傾きかけた小屋が現れます。 中に入って見ると、なんとそこは、ジャ ジャーン、浴槽があり木の床は剥がれ荒 れていて今は使われていません。 きれ いな透明の湯ですが、手を入れてみると あっちち熱くて60度以上はありそうで す。 幽霊でも出そうなのですぐに出ま した。 すぐにも一周できるものと多寡 をくくっていたのですが、長い長い一本 道が続いていて20分も歩いたでしょう か突然目の前に噴煙が見えます。 一筋 の噴煙は湖から立ち昇る竜にも見え、硫 黄色の岸壁とともに迫力そして不気味さ を感じさせます。 ここは半島の突端の ようです。 そして小1時間もしてよう やく元の露天ぶろに戻りました。
 今日一日は湖水浴にて暮れようとして います。

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<’94北海道旅行−−8/9編>
 今日も朝から湖水浴。 モータボートの 桟橋を横切り、入り江に向かいます。 な にやら砂浜ではどこかの放送局が朝の屈斜 路湖のレポートをしています。 カメラに 向かってピース。 おや、入り江でもなに か騒いでいるようで、なに? むっ、へび がいると騒いでいるではないか? 水の中 にへび、へびが泳いでいる! けっけ、や ばい、いやだ! 水中の中を見回してもこ の廻りにはいない。 でもほっ.とはして いられない。 砂浜に上がると、やぶの中 に逃げ込む(移動)姿を。。。 1mくら いあった。
 もう一度、露天風呂に挑戦してみます。  おや、今日は先客がいるようです。 表面 に浮いた湯垢を払い除けて自分が浸かる場 所を選んでいます。 そして彼は徐々に沈 み込み尻へそ胸肩と入ってしまいました。 私も勇気を持って尻へそ胸肩と熱めのお湯 に沈んでいきます。 入ってしまえば覚悟 が決まり、湯垢の集団や落ち葉の攻撃にも じっと我慢です。 熱さに耐え、攻撃にも 耐え、耐えることばかりです。 長湯は禁 物、記念湯をでます。 この露天風呂で自 然の風呂などないことが実感できました。 気持ち良く入れる風呂には人間の手が入っ ているのだ。
 午後から片づけを始め、屈斜路湖畔の別 な場所に移動することにします。 荷物を 車に運び出発(3:25)します。 15分ほど で砂湯に着きました。 広い駐車場に車を 止め砂湯に入るべきランパンに着替えます。 何だか空模様が怪しくなり、雨粒がぽたぽ たと落ちてきます。 突然、ドカーンとい うような雨が落ちてきて土砂降りの雨は路 面を洪水にしました。 みやげ屋は避難小 屋に変わり、軒先では雨の止むのを待てず 飛び出す人もいます。 こちらは覚悟が決 まっています。 どうせ濡れるのです。 と言いたいのですが、この強い雨の中を砂 を掘って自分の浴槽を作る気にはなりませ ん。
 15分ほどのスコールは急に止み、日が 射してきました。 ここは観光地、でも山 岳地帯であるので山の気象になっているよ うです。 まずは、砂がくずれないように 板で囲った浴槽に入ります。 透明であま り臭いがしない熱めのお湯です。 人一人 が入るといっぱいになるような浴槽で、子 供がじゃまします。 うるせえ餓鬼だ。 こんどは砂を掘ってみますが、手堀なので はかどりません。 20cmほど掘ると土 が暖かくなり、ここは砂湯であることを実 感します。 長く細いきれいな足だけ入れ て温まります。 前は風で白波が立った灰 色の湖面、後ろは観光客、大人で温泉して いるのは私だけ、絵になったか、うらやま しがられたかは..後生にゆだねましょう。
 4:56砂湯をでます。 次にめざすは くりーむ童話(アイスクリームの店)、ガ イドブックで探します。 湖畔の道路には それぞれの穴場があるようで、湖を眺めな がら露天に入れそうな場所が路地を入ると ありそうです。 穴は穴でも道路の穴では ありません。 一般に知られていない良い 所という意味です。 これが私は一番好き です。 うふふ。 硫黄山を通り過ぎ、少 々迷って、くりーむ童話に到着しました。 幹線道路から路地を入りますが、看板に気 をつけていれば分かります。 決して目新 しくもないし珍しいアイスクリームでもあ りませんでした。 ネーミングと観光気分 で客が入るのでしょう。 硫黄山が間近に 見え、噴火したらやばいので早く立ち退き ました。
 しばらく、まともな風呂に入っていない ので屈斜路お風呂ハウス?に入ります。 陽はすでに沈み、あたりが暗くなってきま した。 湖に面したこのハウスに接してキ ャンプ場があり、夕食の煙が上がっていま す。 そういえばまだ食事していません。 ハウスのレストランは締まり、風呂の入り 口のみ開いています。 キャンプ場の客も この風呂に入りにきますが、なんと車でく るではないですか、歩いて来い。
 お風呂に浸かると気持ち晴ればれ、疲れ のアクが湯にでます、天下御免の裸ん坊、 気持ちが緩んで泡一つ、ああ温泉で良かっ た。 ここで一句、”臭い立つ屈斜路湖の 湯に入る”。 もう一句、”夏の湯に気持 ち緩んで泡一つ”。 もう一句、”湯に入 り何想うぞ夏の空”。 だんだん意味深に なりそうなので止めにします。 風呂を出 て駐車場で夕げです。 残り物をかき集め キャンプ場の明かりを見ながらの食事は、 いったい何を食べたのか?? 今回は食べ 物では良い印象がありません。 一日一万 円の予算では細腹になってしまいます。 でも、強くそして弱く生きるのだ!   またまた、和琴半島の駐車場に戻り、こ こで寝ることにしました。 途中、プチホ テルや旅館があったことを付け加えておき ましょう。
           ufufu

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<’94北海道旅行−−8/10編>
 今日は、オンネトーに行きます。 ここは滝 の温泉があり、雑誌の写真と案内文から想像を 巡らして楽しみにしていた所です。
 目を覚ましたのは5:45。 荷物を整理し て6:10に和琴半島の駐車場を出発します。 半島を出るT字路を右折して国道243を美幌 峠に向かいます。 寄り道して峠からの景色を 見ようとする算段です。 ヘアピンカーブの終 点が峠で駐車場から見晴らし台へ、もうすでに 何グループか先着していました。 6:25こ れでも北海道では遅すぎる。 遠くには知床半 島まで続く山並が雲の切れ間から望め、眼下に は屈斜路湖があり、和琴半島の先端から細く伸 びた噴煙が昇っています。 この峠は丘が広く 続いていて、峠にも北海道らしさがあります。
 7:27美幌峠をでます。 国道243を元 に戻り弟子屈から国道241へ、阿寒湖を8: 40。 ここで朝の弁当を買います。 オンネ トーには9:20着。 出発から110Km走 っています。 旅館やキャンプ場もあるみたい ですが滝の温泉が目的です。 車が5、6台そ してバイクも何台かいて、ここもすでに先着が います。 北海道は朝が早い。
 遅い朝食の後、風呂の用意をして出かけます。 歩いて20分。 手ぬぐい片手で歩きます。 車でも入れる山道ですが歩かなくては湯の滝に 入ることはできません。 大人も子供も女も男 も年寄りも皆、自分の足で歩かなくてはなりま せん。 まもなく無人の小屋が現れ、そこから 急な崖を登ります。 崖下には小さな池があり 溢れた水は小さな川となって下へと流れていま す。 澄んだ水は暖かく中には、さかなが泳い でいて、5〜6cmが中心ですが、10cmく らいのもいます。 30mほど登ったでしょう か、自然の中の浴槽があります。 ひとかかえ ほどの大きな岩で、丁度よい湯だまりを作って います。 これは天然ものでしょうね。 すで に4、5人入っています。 私は海パンですが 中には大胆フルの人もいます。 なぜ分かるか て、水中メガネを付けているからです。 少し ぬるめですが長く入っていられそうです。 3 人娘がやって来ました。 ハーフでよかった。 一つ風呂で喜ぶのも束の間、すぐにいなくなり がっかり。 でもまた、水着ギャルが来ました ライダーらしく、束の間に知り合ったバイク男 と少々気取った語り口で話をしています。 「 。。。。」「・・・・」「水着のスカートとれ るんだ」「ここでは不要ね」「。。。」「・・ ・」。 目が悪い私は度付き水中メガネが役に 立ちました。 なかなかいいスタイルしている じゃん。 そんな所で話していないで、ここに 入ったら。 なんて思っていると、すーと入っ て来ました。 やるじゃん。 ここで湯の中に 潜るべきかべきでないかそれが問題だ。
 帰り道、かがみこんでいるお姉さんがいます。 気分でも悪いのかと近づくと、えぞしまりすが 人の餌をとっています。 カメラでバシャバシ ャ追いかけたので後できたお兄さんは写真が撮 れなくなり、「見れたのでいいです。」なんて 言って清らかに去って行きました。 かっこい いぜ!
 オンネトー池に立ち寄って、元の道を戻りま す。 右に行けば帯広、左に行けばサロマ湖の 選択に迫られました。 200m、100m、 50mと近づいてきます。 まだ、迷いながら ハンドルを左にきりました。 オホーツに出れ ばもう涼しいだろうと思ったからで、実際は釧 路方面が夏場では涼しく(寒く)なります。
 美幌町のきれいなスーパーで買い物、昼の弁 当も買います。 そして女満別へ、ここの空港 はサロマ湖100kマラソンでお馴染みです。 網走湖畔で昼食です。 浅瀬では貝採りをして いるようです。 この一帯もキャンプ場になっ ていてキャンパが区画された所にテントを張っ ています。
 サロマ湖でのキャンプは、また同じ所ではお もしろくありません。 能取の岬のキャンプ場 を地図で探し行ってみるとありません。 護岸 された岸壁からは、つりをしている人のみで周 りは砂地で荒れ果てています。 ここでのカー キャンプは寂しく物騒でもあり止めました。 結局、向かったのは、また同じ栄浦キャンプ場 で、途中、野菜畑で写真を撮っていると、野菜 トラックが止まりおにいちゃんが怪しげに観察 して走り去って行きました。 いやな感じ。
 常呂町入り口の海産物屋で、今晩のおかずを 買います。 ほたての貝柱を2パック、ずいぶ ん量があります。 そして、干し貝柱のおみや げを買います。 乾物なので暑くても潰れても 安心です。 今晩はホタテづくしです。 生食 ホタテご飯焼き物飽きてしまてもおいしのです。 ホタテは何にでも合う。 ここで一句、”(ホ) のかに香る食(タ)べると(テ)イスティ” もう一句、”星ぼしがたくさん光るテントかな” 蛍がいたので、蛍シリーズ、強中弱で三句。
    ”星ぼしに負けじと飛ぶ蛍かな”
     夏空に曲がって走る流れ星

     ”星ぼしと一緒に光る蛍かな”
     新しい星座を作る星一つ

    ”星ぼしに隠れて飛ぶ蛍かな”
     星の間に隠れてひかる七等星

 肉眼では六等星までしか見えません。 でも ”強くとも遠くに光る七等星”がたくさんあり 銀河のほんの少ししか見ていないそうです。
 こんどは和歌で、
    ”結ぶともほぐるる糸を辿りつつ あい待つ時ぞ七夕の夜”

 夜は更けて、眠りの世界に誘われて行きまし た。 お休みなさい。
             ufufu

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<’94北海道旅行−−8/11編>
 今日は富良野に向かいます。 遠軽、木の 文鎮を買ったxx町そして旭川と抜けて美瑛 へ、自転車ギャルが通ります。 窓を開けて ねぇー茶しない。 なんてとても言えません。 ネイチャーが多い所には娘ちゃんがいるね。
 突然の雷雨。 天は暗示する。 煩悩を雨 が流します。 でも、しばらくして晴れてし まいました。 富良野に入っていくつかのフ ラワーランドに立ち寄りますが、どこも暑さ のため花数が少なく観光用に残したラベンダ も色あせ枯れかけています。 トラクターに 乗って園内をまわる有料のフラワーランドは 以前の魅力はありません。 今は刈ったばか りのラベンダのおこぼれを貰えた時はなく、 乾いた枯野の中を歩いています。 ホースか ら飛び散る水が、花の根に届く前に、どんど んどんどんと乾いた土に吸い込まれていきま す。
 風が落ち葉を回しながら運んでくると、そ の後から砂粒が追いかけて来ます。 黒い雲 も誘われてやって来ると、その下だけ雨粒を 落として行きました。 今日は目的地はなく 適当に泊まる予定です。 富田ファームに着 いたのはもう6時。 ここは有名な場所です が初めてです。 車を降りガーデンの中へ、 いく種類かの花が区画されそのまわりに建物 が点々とあります。 みやげ、レストハウス、 作業場、香水売り場、香水研究、などなどで す。 山の斜面にはラベンダ畑があり、そこ に入ることもできそうですが、7時の終了の チャイムが鳴ってしまいました。
   きみは一人でいる時よりも
   大勢といる時のほうがいい
   一人でいる時
   大勢を捨てた時
   きみは輝きを増すかも知れない
   でもそれは束の間
   輝きが薄れ疲れた時
   戻ってくるがよい
   きみを取り囲み
   大勢の光できみを輝かすだろう

   きみは摘み採られきれいに飾られでも
   気まぐれどもは一瞬の喜びのために
   きみをもぎ取ったことの気づくだろう
   悲しく希望を失った時
   思いだして欲しい
   きみは仲間だみんなの仲間だ
   きみが一人になっても
   大地に咲く仲間を思い出して
   戻ってくるがよい
   きみを取り囲み
   仲間の愛できみを包むだろう

 何かのフレーズに似ているけれども、ラベ ンダーに捧げる詩のつもりです。 ラベンダ ー畑は7月下旬に摘み採ってしまいます。 摘み採られた株が並ぶ中、摘み残された穂一 輪、手で摘み採ります。 輝きは失せ香りも ありません。 ラベンダーは大勢の仲間と一 緒にいる時こそ、美しく光輝き香りを放つの でしょう。
 中富良野の保養センターで風呂に入り、富 良野のセブンイレブンで弁当を買って、駅前 で食事です。 通行人が何をしているのかと 見て行きますが、暗い車の中はスリルング、 白いトレーは白磁の鍋島、湯呑みのコップは 柿右衛門、織部や志野は向付け。
 富良野を出たのは8:30。 道央自動車 道に入ります。 滝川IC(9:32)−− 砂川SA(9:45)。 夜の闇は深々とサ ービスエリアの車を包ます。
   大変だ!大変だ!
   暗い夜がやって来た
   黒いマントを引っ提げて
   暗い闇がやって来た
   大変だ!大変だ!
   寂しい奴がやって来た
   傷ついた心をぶら下げて
   悲しい奴がやって来た

 明日は、夕張そして定山渓です。 明日も がんばろう。
            UFUFU

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<’94北海道旅行−−8/12編>
 目を覚ますと雨が車の屋根を叩いています。
  どんどんどん どんどんどん
  いつになったら起きるのだ!
  どんどんどん どんどんどん
  もう、朝だぞ!
  起きないと、今日の元気をあげないぞ!
  どんどんどん どんどんどん
  さあ、起きろ!
  どんどんどん どんどんどん
  起きないと、今日の元気をあげないぞ!
  今日の元気をあげないぞ!

 6:30起床。現在の気象。雨。気温25℃。 車の中は温度が高め、雨が止んできたので外に 出ると気持ちがいい。 背を伸ばした時、元気 が口の中に入ってきた。 今日の元気はどのく らいくれたのだろうか。 少しの時はゆっくり と、多い時は激しく使いたい。
  元気さんありがとう
  この朝の空気も太陽の光も
  元気さんの贈り物
  やさしい空気に包まれ
  陽の光で暖めてくれる
  元気さんありがとう
  明るく満ち満ちた喜び
  躍動する朝、今日の一日が始まる

 8:05朝食を済ませ出発、高速道を出て夕 張に向かいます。 この地に坂本九の記念館が あり、帰りに寄ることにしました。 夕張の歴 史博物館村に着いたのは9:30。 入館券を 買います。 大人2、500円。 「えぇ、2 500円」「隣接した遊園地とペアになってい ます」「博物館だけでいい」「博物館だけはあ りません」「夕張炭坑を見に来たんだ」「文句 は役所に言って欲しい」。同じ家族連れが割引 カードで入ります。 「内らも割引にして」。 適当なカードを見せて、割り引いて貰いました。
 館内はきれいで展示物も整理されています。 入り口のホールには1m立方ほどの塊の石炭が 置かれ、きれいに磨かれた面からは黒い光を放 っています。 石炭のでき方から掘削の仕方、 使われ方が昔から現代まで時間を追うように写 真やパネル、模型や実際の道具などが展示され ています。 また、明治大正昭和初期の抗夫た ちの生活を再現したコーナーでは衣食住が最低 限の中で暮らしていたことが分かります。 で も今も昔も貧富の差は本質的には変わっていま せん。
  貧しさは近い世界からやって来る
  今生きている体の中にやって来る
  振るい除けようとしても無駄だ
  住み着いているものは受け入れよう
  理解し本質を見極めよう
  そうすれば分かってくる
  戦え!と
  貧しさは昨日のものではない
  今日も明日もやって来る
  目を閉じれば忘れるものではない
  今日の生きざまは明日へとつながる
  目を覚し目を開こう
  そうすれば分かってくる
  戦え!と
  貧しさは体に住み着いている
  戦うために棲ごんでいる
  いくら傷つけても流れる血は赤い
  ハンカチーフが赤く染まった時
  貧しさを思いだそう
  そうすれば分かってくる
  戦え!と
        :
        :

 模擬エレベータで1000mの地底まで降り ます。 地底通路は冷んやりして本当に100 0mにいる錯覚を覚えます。 昔の坑内の様子 から現代の大型機械による掘削の模様、事故の 時の避難坑や設備が紹介されています。 でも 今までの事故から考えるとこれらは気休めでし たね。 出口をでると石炭が露出した天然記念 物の崖があり鉱物の好きな人なら喜ぶでしょう ね。
  石炭はいくらでしょうか
  暖に使う石炭はいくらでしょうか
  ほんの少しでいいのです
  ほんの少しわけてください
  体を暖めるのに使うのです
  幽霊どもが食べ尽くさない内に
  ほんの少しでいいのです
  幽霊どもは肥太った腹黒い胃袋に
  まだまだ詰め込もうとしている
  貪欲に貪欲に飽きる事なく
  食べ尽くす食べ尽くす
  ほんの少しでいいのです
  ほんの少しわけてください
  煮炊きのために使うのです
  幽霊どもが食べ尽くさない内に
  ほんの少しでいいのです
  突然の腹痛に胃は破れ
  坑夫たちはそこに散らばる
  坑夫たちは苦しさにのたうつ
  幽霊どもは綻びた胃を縫い合わせ
  また食べ尽くす食べ尽くす
  石炭はいくらでしょうか
  ほんの少しでいいのです

 予定していなかった遊園地に入ります。 中 はすいていてフリーパス券で待たずに乗れます。 絶叫マシンもあり、結構楽しませて貰えました。 出たのは2:30。 メロン城には時間的に行 けなくなり、札幌奥座敷定山渓に向かいます。 途中の坂本九記念館は無料、でも寄付金を払う ようになっていて結局は有料です。 この種が 一番たちが悪い。 大ファンならともかくそれ 程目を引く展示はなかった。 ただ同じEPレ コードのジャケットが飾ってあったのを思い出 します。
 定山渓に着いたのは5:28。 丁度よい時 間に入りました。 一風呂浴びて、夕食。 今 日は久々の畳の上で寝れます。

  楽しい日々は元気さんのおかげだ
  今日の喜びも元気さんのおかげだ
  飢える事なく着る物もある
  野ら犬のように路頭に迷う事もない
  全て幸せ今生きることが幸せ
  戦いなど忘れよう
  今こうしている事が幸せなのだ
  元気さんいつも居て欲しい
  近くに居て欲しい

 明日は小樽で買い物です。 また、北一ガラ スでお逢いしましょう。
              ufufu

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