[職場だより] 2022年07月30日 今の事業状況を反映した「東芝グループ経営方針」
        −東芝の再出発に向ける従業員の声を聞くD−

 東芝は6月2日に「東芝グループ経営方針」を発表しました。東芝の職場を明るくする会は、 「東芝グループ経営方針」について、職場の従業員の皆さんの意見を聞きました。

◆今の事業の実態から書かれているので、すんなりと読めました。

◆営業利益率(ROS)の計画も、データサービスを高くしている(26%)のは、現実的だ。
 インフラ事業は営業利益率(ROS)が高い低いで見るべきでないと思う。

◆第1章の「東芝グループの課題」に
 @内部硬直性
  ・分社会社、事業部で囲った、強固な二重のサイロ
  ・課題…サイロになっていて、改善の成果を共有できない。
 A外部硬直性
  ・市場選択が国内中心、独自技術へのこだわりや事業基盤がない問題
  ・課題…開発のダイバーシティーを生かせず、成果を事業価値に転換できていない。

 と書かれているが、そのとおりだと思う。事業部と事業部の間にガラスの壁を感じている。

◆第2章の「東芝グループの現在」は、各事業部の製品について正確に書いてあるので、安心した。

◆第3章の「課題への解決策」に、
 @ソフトウェア開発の統合・最適化をあげていたのを見て、
  やっとそのときが来たかと喜びました。
  グループ内に分散しているソフトウェア人材を集約、アプリ、ソフト、
  ハードを分離してプラットフォームを構築すると述べていますが、
  いますぐに取り組まなければならない仕事だと、思っています。
  東芝にソフトウェアのことが分かり、それを適切にまとめて推進する
  人が居たんだということを知り、勇気が出ました。

 A東芝のポテンシャル技術を生かした製品を、市場に広げ、売上げ、
  利益を出していこうと呼びかけているが、共感した。
  フィルム型ペロブスカイトPV(太陽光パネル)、手のひらサイズの
  LiDAR(ライダー、距離計測器)などを、なんとしても成功させたい。
  これまで東芝は技術はあっても商売が下手で損している会社
  と言われてきたが、払拭していく。

◆第4章の「東芝グループが描くDE→DX→QX」は、発展のプロセスを
 具体的に書いている。この方向に(従業員が)ベクトルを合わせて
 行けると思う。


■「東芝グループ経営方針」は、いまの東芝のすへての事業について、
 成長、発展を示している。これを肯定的に評価する従業員のAさんが
 「各事業部の経営幹部に配慮した、打算の結果だ」と笑いながら述べたので、
 「東芝グループ経営方針」は従業員に受け入れられると感じました。
■同業他社(日立、三菱電機、ソニー、富士通、NEC、シャープ、OKI、
 パナソニックなど)は、グループ会社や事業部門を積極的に売却している
 ところもある。
 東芝は今の(一つの)体制で成長して行く方針だ。後になってどちらが
 良かったのか、結果が出るだろうと、事業員のBさんから意見がありました。

■東芝が2018年11月8日に発表した「東芝Nextプラン」には、経済産業省の
 ホームページに載っていた産業政策を、そのままコピーした内容が書かれて
 いて、なんてことだとショックを受けた。
 今回の「東芝グループ経営方針」は、東芝の独自のものなので安心した。

東芝の職場を明るくする会
連絡先 メール akaruku-tsb@kki.ne.jp