[職場だより] 2021年11月07日 会社に忖度して部下をいじめるのは間違っています
        −職場のパワハラをなくすためにB−

【明るくする会に寄せられた相談3】
 相談者は50代のCさん(男性)です。Cさんは3年前、早期退職の勧奨を受けました。50歳になったばかりのCさんは、 家族の生活を考えると、とても会社を辞めることなどできませんでした。働き続けたいと懇願しCさんは会社に残りました。 そしたら会社はCさんを、これまで働いてきた業務とまったく違う、資材・部品を管理・払い出す職場に配転しました。

 資材・部品の管理・払い出し業務は、定量作業ですし、動線も決まっています。したがって1回の作業時間も分かって います。1人の作業者が勤務時間内に処理できる数量も分かっています。

 Cさんが配転した職場の上司Dは、Cさんに1日に処理できる量以上の仕事を与えるのです。それが毎日続きます。 Cさんは始業前から仕事をし、昼休みは15分で食事をし、残りの時間は仕事をします。上司Dは、Cさんがサービス 労働をしていることを知っていますし、故意にやらせています。さらに、払い出した部品数と在庫数の照合を一日に 何度もさせます。この作業は一日の作業前と作業後に行うことが作業基準です。それを何度もさせるのはイジメです。

 経験のない業務はCさんにとって、緊張と心労の連続です。この職場には、Cさんと同じように早期退職の勧奨を 断った従業員が、以前にも配転してきましたが、上司Dのイジメに耐えられず辞めています。

 Cさんは職場のようすを慎重に観察しました。見えてきたのは、上司Dはこの職場の管理者E課長に忖度し、 早期退職の勧奨を断った従業員を「おれの力で辞めさせる」と立ち振る舞っているのです。

 東芝は経営陣が粉飾決算などの問題を起こし、経営が苦しくなったとして、従業員を強引に早期退職させてきました。 従業員に責任はありません。早期退職の勧奨を断った従業員を、会社に忖度して辞めさせるなどの行為は、 あってはならないことです。

東芝の職場を明るくする会
連絡先 メール akaruku-tsb@kki.ne.jp