[職場だより] 2021年08月11日 洋上風力発電への新規参入を推進します
        −東芝のカーボンニュートラルへの取り組み@−

 2020年10月26日、菅首相は国会での所信表明において「2050年までにカーボンニュートラル・脱炭素社会の実現を目指す」 と宣言しました。そして、2050年カーボンニュートラル実現に向けたさまざまな取り組みが進められています。

 2021年7月21日に経済産業省が発表した『第6次 エネルギー基本計画(素案)』では、2050年における主力電源が、 再生可能エネルギーでの発電になるよう、最優先に最大限の導入に取り組むとしています。

 政府は、再生可能エネルギー発電促進の切り札として、洋上風力発電を位置付けています。 (2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略 2021.6.18)

 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の試算に基づけば、洋上風力発電の世界におけるプロジェクト全体の 投資額は、下記のとおりです。
 ・2030年 約 6.6 兆円/年
 ・2050年 約 11.0 兆円/年

現在、陸上・洋上とも風力発電メーカーは、欧米、中国メーカーが主力です。
  1. ヴェスタス (デンマーク) 
  2. シーメンス ガメサ (スペイン)
  3. ゴールドウインド (中国)
  4. ゼネラル エレクトリック (米国)
  5. エンビジョン (中国)

 風力発電は1基あたり2万点の部品を使用するので経済波及効果が大きく、すそ野が広い産業と期待されています。 ちなみにガソリン自動車の部品点数は3万点、電気自動車は1万点です。
 経済産業省は『洋上風力産業ビジョン』(2020年12月15日)を策定し、エネルギー政策・産業政策双方の観点から、 日本の洋上風力発電の育成に取り組んでいます。
 

◆東芝は、洋上風力発電の製造に参入すると発表しました。

 東芝京浜事業所の製造設備(生産能力)、高度なスキルを持つ労働力、これまでに培ってきた発電を含む エネルギー分野の高い専門知識を活用して行きます。当面は、ゼネラル エレクトリック社(GE)と提携 (2021年5月11日)し、 GEから洋上風力発電の技術、部品を提供してもらい京浜事業所で組立てを行います。

東芝は、海外メーカーと競争しながら、洋上風力発電事業に取り組み、成長を目指します。

東芝の職場を明るくする会
連絡先 メール akaruku-tsb@kki.ne.jp