[職場だより]  2018年04月30日 社員の年齢や、市場の技術動向を見極めて
               −社員を適材適所に配属して活用を−
 東芝デジタルソリューションズ (TDSL)が53才以上の従業員を対象にリストラを行ったことに対して、 職場から寄せられた相談や意見に関する記事の第二回目です。
●Aさんは、20代、30代は意欲的に新技術を取り入れて、新製品の開発を行ってきました。  月100時間を超える残業が何か月も続いたこともありました。  Aさんの開発した製品は、現在も広く使われ、Aさんの仕事は会社は大きな利益をもたらしました。  Aさんは、20代、30代の長時間、過密労働が原因で体調を崩し、いまは残業をしない職場で働いています。  50代になった今は、長時間、過密労働で働けないし、20代、30代の社員と比べれば、 開発・設計のスピードも負けると言います。  しかし、これまで身に着けてきたノウハウを生かして、製品の仕様検討や品質管理は、 十分以上にできると言います。
●Bさんは、設計部門の管理職です。  課員の業務経験や資質などを見ていると、総合的に判断して、設計の仕事に向いている人、 昔は設計の仕事ができたが今は生産管理の仕事に向いている人、 本人が設計以外の仕事をしたいと言っている人など、さまざまだと言います。  本人の希望する仕事、部門に移そうと思っても、受け入れてくれる先がなく、困っているとのこと。  また、新製品の開発をしたいのだが、 それに関する技術やノウハウを持った社員が集まらないと言っています。  社員の技術やノウハウに応じた適正配置が、柔軟にできるようになれば良いのだがと言っています。
◎社員が40代50代になって行くに従って、個人が持つ技術力も新進ではなくなっていき、 若い社員が持つ技術力が台頭してきます。  それを客観的に素直に認め合い、学び合い、技術の交流・向上を図ることが必要です。  場合によっては年齢、体力なども考慮して、前向きに、自ら職場移動を図ることも選択肢です。
しかし、社員の配置換えは、簡単ではなく難しいことが、あらためて分かりました。  個人のプライドなど、たいへん難しい問題もありました。
 東芝の発展を支える優れた技術、高い製造品質作りを、さらに向上させるため、 人材の適材適所の配置が、柔軟にできるよう、会社組織、社員個人、挙げて皆で議論をし、 より良いしくみ、社風を作る必要があるようです。
東芝の職場を明るくする会
連絡先  メール akaruku-tsb@kki.ne.jp