[職場だより]  2017年05月07日   オリンパス粉飾決算事件と東芝

オリンパス粉飾決算事件と東芝

 2017年4月27日、オリンパス粉飾決算事件の、損害賠償請求訴訟の判決が出ました。  東京地裁は元社長ら6名の取締役に対して、総額約590億円の支払いを命じました。  このうち元社長、元副社長、元監査役の3名は、既に金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)で、 懲役3年(執行猶予5年)などの有罪判決を受けています。
 オリンパスの粉飾決算事件は、2011年7月に発覚しました。  当時の取締役らが10年以上の長期にわたって、約1千億円の損失を隠すため、 連結対象外の海外ファンドに損失を移し替え、企業買収を利用して捻出した資金で 穴埋めするなどした不正会計処理です。 会社に損害を与え、また日本の証券市場の信頼を揺るがせたとして、訴訟が起こされていました。
 東芝社員から「うち(東芝)はどうなるの?」との声が出ています。  会社(東芝)は2015年11月に、元社長の西田厚聰氏、佐々木則夫氏、田中久雄氏の3名と 元副社長で財務担当役員であった村岡富美雄氏、久保誠氏の2名に対して、損害賠償請求訴訟を起こしています。  しかし検察は、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)などで、訴訟を起こしていません。  マスコミからの情報によると、訴訟を起こす動きをしたが、途中で取りやめたとのことです。  社員は「上から(国家権力)の指示で、止めされたのでは」と言っています。
東芝の職場を明るくする会
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